帰国してからちょうど2カ月。
帰ってきたくなかったわけではないけど、帰りたくなかったのも間違いない。
帰らない選択もあった。
通いだしてから12年経つけど、あの人たちから、途方もない豊かなものを享受している。
頭の中の引き出しからは、温かい時間の記憶の断片しか取り出せなくて、それにくらべ、
まるで足踏みしているかのように映るいまの自分に、
やりどころのない焦りでいっぱいになってしまう。
初めてあの国を訪れたとき、同行した友人が、早々に、
「とんでもない国と出会ってしまった、って思う日が来る」
と口にした。まさにいまがその時じゃないのか。
ワタシハココニイテイイノデスカ?
終わりが来ない堂々巡り。