『最高の相棒を入手したよ!!』 | 子連れドラマー、マシータ オフィシャルブログ 「子を貸し腕貸しつかまつる!!」 Powered by Ameba

『最高の相棒を入手したよ!!』

どうも!! マシータです音譜


念願の The Beatles リンゴ・スターが使っていたものと全く同じドラム・セット、
そして『ポピュラー・ミュージックの至宝』ともいうべき、
1964年製 Ludwig Super Classic "Oyster Black Pearl" が、ついに❗️我が家にやってきてくれました❗️❗️





ようやく見つけました、、憧れのオリジナル1964年製❗️ シリアルナンバー5桁のキット❗️ しかも、ヴィンテージによくある「その後、寄せ集められた(かりそめの)キット」ではなく、
シリアルナンバーが至極近い『ファクトリー・マッチ』の、64年製では超稀少な『ブラック・オイスター』カヴァリングの、正統な1964年製のオリジナル・ラディック・キットですキラキラ


自分は、今までいろんなラディックを叩いてきましたが、このキットを鳴らした時の衝撃といったら、、これほどまでに、さらにさらに中低域が太くて豊潤なラディック・サウンドは、初めて体感しました、、


(その後、ライブ現場で使用したときの様子↓)



そのサウンドの理由には、ラディック社が1965年以降、徐々に変更していったドラム・シェルの素材にあります。今や、ワシントン条約で、その取引が制限されている『アフリカン・マホガニー』、この現代では楽器の製造で使われることは、まずあり得ないのですが、1964年までのラディック社では、この『アフリカン・マホガニー』が、ふんだんに使われていました霧キラキラ


3プライ(3枚合板)のドラムシェル(胴)の素材は、外から、『アフリカン・マホガニー』+『ポプラ』+『アフリカン・マホガニー』となっていて、1965年から一番内側の素材が『メイプル』に変更されてゆくのですが、この1964年製ラディックの音の太さは、まさに、この惜しみなく使われていた『アフリカン・マホガニー』から起因するものだと、断言出来ますDASH!


1964年に The Beatles がエド・サリヴァン・ショーに出演(1回め)したのをきっかけに、ラディック・ドラムに火がつき、同社の生産台数は、1964年で 約9万台、1965年は 約15万台、1966年は 約20万台、といった感じで、特に1966年以降は、2年前の倍以上の生産量となり、それが素材を変更せざるを得なかった理由のひとつかと想像しますが、


その、エド・サリヴァン・ショー出演時に、もの凄い視聴率を叩き出し、同時にリンゴ・スターの使用ドラムにも大きく注目が集まり、当時、ほとんどの家庭にあるテレビが、モノクロではありましたが、オイスター・カラーのドラムは、モノクロ・テレビでも、その美しさがはっきりと分かったため、多くの人の目を惹くことになり、その結果、ラディック・ドラムの受注増とともにオイスターカラーのドラムの生産台数は、圧倒的に増えてゆくことになります。


それまでは、単にレア・カラーのラインナップのひとつに過ぎなかった Oyster Black Pearl カラー、リンゴが購入した1964年製となると、年間の製造数は 全世界で9万台ほど(この数はキットのみのカウントではなく、量的にはスネアが中心だと思われます)、さらにレア・カラーのラインナップのひとつであった、この Oyster Black Pearl カラー、加えてファクトリー・マッチのオリジナル・キットともなると、本当に存在している数が少ないのです。そんな中で、こんなに良い状態のものが、よく見つかってくれましたドキドキ


ラディックの『ブラック・オイスター』のことで、先輩であるカースケさんとお話しさせていただいたことがあったんですが、その時に「リンゴのドラムがあんなに良い音がするのは、ブラック・オイスターっていうカヴァリングが、スパークル系とか、他のカヴァリングに比べて、薄い素材だったからっていうのもあるんじゃないかなと俺は思うんだよな~。リンゴがあの色を選んだのは、おそらくたまたまだったんだろうけど(笑)、それにしても良い音してるよね。」と仰っておられました。その見解、なるほどです✨


また、ヴィンテージ・ドラムということで「音が枯れている?」といったイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、枯れているどころか、太く、あり得ないほどに豊潤です。ホワイトコーテッド系のヘッドを装着すれば、イメージどおりの The Beatles 的なサウンドになりますし、クリア系のヘッドを張れば、現代的なアタック感の強調されたサウンドに変貌させることが出来ます。『共演する音楽を選ばないこのドラムキット』は、まさに超名器だと思います。


ところで、The Beatles 在籍時のリンゴ・スターが使っていた、Oyster Black Pearl、いわゆる『ブラック・オイスター』カラーのドラムは、以下のとおり4台ありまして、


スペードkit #1 - "Downbeat" Outfit, Pre-Serial Keystone Badge(8x12 T, 14x14 FT, 14x20 BD)received May 12, 1963
ダイヤkit #2 - "Downbeat" Outfit(8x12 T, 14x14 FT, 14x20 BD)purchased in NYC and received February 9, 1964
クラブkit #3 - "Super Classic" Outfit(9x13 T, 16x16 FT, 14x22 BD, 5.5x14 SD)received May 31, 1964
ハートkit #4 - "Super Classic" Outfit(9x13 T, 16x16 FT, 14x22 BD)received August 1965


今回入手したのは、kit #3 にあたり、上記のとおり、リンゴが 他のパートの大音量化に伴い、インチアップした時のキットであり、その後、産まれてゆく The Beatles 中期・後期の 超名曲の数々のレコーディングで使われているドラムセットでもあるのです。


私は、リンゴ・スターが The Beatles デビュー期に購入し、使用した、ラディック プリシリアル期 の 上記 kit #1 も所有していますので(初期アルバムのレコーディングや、エド・サリヴァン・ショー出演時にも使われていたものと、全く同じ仕様のものです)


これからは、デビュー期の kit #1 と、リンゴが 最初にサイズアップした時の kit #3 を使って、2バス、2タム、2フロアにすることも可能になりました。なんとも贅沢なお話で🎵(下の写真は、超稀少な『センター・バッジ』のブラック・オイスターのフロアタム2つ(口径14インチと口径16インチ)です。個人的に惚れ惚れしていますラブラブ笑)




この 1964年製 Ludwig Super Classic "Oyster Black Pearl" 、本当に貴重な楽器だとは思うのですが、これからはレコーディングにライブに、ガッシガシに使っていこうと思います。このドラムで演奏していて、最高のサウンドに包まれると思うと、もうそれを想像しただけで興奮がとまりませんが(笑)ちゃんと演奏しますので(笑)


最後に、このドラムキットの入手に尽力して下さった、大阪 三木楽器 ドラムセンター 道本さんに、心から感謝致しますキラキラ


この素晴らしい相棒とともに、みなさんに最高のドラムを聴いてもらえるよう、これからも頑張ります!! ヨロシクお願いしますアップアップ