ツイッターでの呟きが手軽で楽しいので、ついブログの更新をしなくなってしまったんですが、

たまには長文も書きたくなったりもして、やっぱブログも再開すべえか。

という事でリハビリ的ブログ更新でございます。

あら、アメブロの書き込みもずいぶん便利になってるなあ、、、。

 

今回は、やっと実用に至った、チタンマグを使った湯沸しシステムのご紹介。

結果から言うと、

ま、こんな感じ。

 

このモンベルのチタンマグを購入したのは、かれこれ昨年である。

ネットを見ていても、これをナベ代わりに

ウルトラライトな湯沸しシステムを構築している人はけっこう居る。

ま、僕もこの手はずっと手作りして来ているので、

「んなもの、あーた、簡単に出きるでしょ。」

と、簡単に考えて、これを使ったオールインワン湯沸しシステムを作ろう!

と、家でちょこちょこ実験したりしていたのだが、

これがなかなか上手く行かない。

 

まず、マグはナベ型のクッカーやケトルに比べて底面積が小さいので、

これまでの二缶使ったゴトク兼用のMIHARAストーブ

これ。

 

に、ただ乗せても火が横にそれるばかりで、

熱効率が悪い事この上なく、実際沸騰までなかなか行かない。

しかもアルミの取っ手が触れないほど熱くなる。

シリコンゴムのチューブも付けてみたが、

これが直接火にあぶられるとマズイ。

 

ま、風防の背を高くしてしまえば良いだろう。

と思って、天ぷらガードで作ってみると、

チムニー効果で火力が物凄い事になってしまい、

アルミの風防は一発で溶けてしまう。

 

小型でゴトク兼用で、火が真上に上がるようなストーブなら良んじゃね?

と、りるびわーくすさんの

グルーブストーブとか、

ゼロストーブ、

逆グルーブストーブ、とかを多少モディファイしつつ、試してみた。

 

この中では、ゼロストーブと逆グルーブストーブが

比較的燃焼が落ち着いていて使えそうな感じで、

こんな試作品も作って、テストもした。

 

使ったのはスチールのコーヒー缶で作って、

燃焼をさらに穏やかにした、ゼロストーブ改。

風防は、缶ビールの空き缶のアルミで、高さを少し抑えて作った。

ま、一応お湯は沸いて、カップ麺もコーヒーも楽しめたのだが、

小型のストーブで、マグ自体が縦長な事を考えると、

平らな所を見つけるのが難しい山の中などでは、不安定でちょと怖い。

風防もご覧のように、やはり上部は焦げて変色して、強度が落ちている。

これでは安心出来ない。

 

アルミの風防は、捨てる事にした。

そうなると、まあ最高なのはチタンのシートでの自作だけどねえ、、、。

引越しもして、車も買い替えて、そんな金がどこにある、、、。

ま、とりあえずスチールの大き目の空き缶を探すか、、、。

 

と、思っていたところ百均のCANDOで、スチール缶の貯金箱を見つけた。

五百円玉で満杯にすると30万円貯まる大型と、

10万円貯まる中型。とりあえず両方買った。216円。えらい出費である。

 

最初は大型を切り出して作ろうと思ったのだが、

中型はちょうどマグと径がほぼ同じである。

「これ縦にぶった切って広げれば良んじゃね?」

マグの取っ手用のスリットと空気の取り入れ口を兼用させる。

工作も簡単で良い。

 

で、野外での不安定さの解消に、

風防内に針金を二本渡して、マグを乗せよう。

ま、

こゆこと。

 

ストーブには、アルミのコーヒー缶を切って、

切り口をすぼめただけの簡単な物を高さ2cmで作った。

火口からコッヘルの底面のクリアランスも2cm取った。

 

マグを乗せると、

お、良い感じ。

風防は針金を抜いて、少しすぼめればマグにすっぽり納まる。

 

ま、針金を抜いて、上記のゼロストーブ、

逆グルーブストーブを使っても良いのだが、

この二つは鍋等を置かないと火力が上がり過ぎてしまうきらいがあり、

ストーブに直接マグを乗せるとなると、やはり安定性の問題が出て来る。

でまあ、作れる中では火力の小さいコーヒー缶チムニーにしてみた。

全体の口径が広がって、安定性が増した安心感は大きい。

 

家でマグを使ってお湯沸かしてみて、

毎回問題なくお湯が沸くのは、

このエスビットのポケットコンロに

簡単なアルミ缶チムニーストーブを使った場合のみだった。

これのまっすぐ立ち上がる控えめな炎が

マグの狭い底面にはちょうど良いような、、、。

 

ま、これでマグ本体の中に風防、ストーブ、ライター、針金は納まった。

問題は燃料コンテナで、

今まで使っていたポリ投薬瓶「ハイオール」の60ccは、

高さがちょっとハミ出る。惜しい!

 

これは、またしても百均でポリの化粧水瓶を見つけた。

三本入りで、一本に30ccの液体が入る。

買って試したら、上記のブツを入れたあとで、二本入った。

合わせて60cc!今までと一緒!

やたー!全部入った!

 

で、さらにアルコールを計るためのハイオールの目盛り付きのフタ。

ガタつき防止用にマイクロファイバークロスを半分に切った物も

フキン兼用で詰め込んだ。

最終的に

こんだけ入ってます!

 

入れ物は、これまた百均で買った小ぶりな巾着袋がちょうど良かった。

左側ね。右はコーヒーカップね。ちっちゃいでしょ。

これで300ccまでくらいはお湯が沸かせる。

カップ麺も食べれるぞん。

 

テストもしたぞん。

公園でテストして、コーヒー一杯分の水180ccにアルコール10ml。

テストにはおあつらえむけに結構な風が吹いていて、

こりゃ沸騰は無理かな?と思ったが、ちゃんと沸いた。

ちょっと時間かかったけどね。

寒空の下、熱いコーヒーが美味かった。

 

苦節一年。

まだちょいと無理クソ感もあるのだが、

一応ハイキングに安心して持って行ける形にはなりました。

いや、いっぱい調べて、考えて、失敗しましたわ。