ブラジルの音楽や文化の噺!12回目
久しぶりに再会しました〜♪
前回にはこんな事を…
◯バントゥ系(アンゴーラ)のリズム総集編
そして今回からは…
カンドンブレ・ヂ・ケトゥ Candomble de Ketu (Yorba)
ようやく、ヨルバ系のリズムについて初めて行きます!
カンドンブレ・ジ・ケトゥ(Candomble de Ketu)
ヨルバ語(Yorba)圏の人々の集まりをナッサオン・ケトゥと呼ばれていますが、主にスティック(アギダビ)を使って叩くのが特徴です。(ジェジ Jejé ,ナゴ Nagó などは別の機会に!)
ただし、…イジェシャ Ijexa(オリシャのオシュンに関する或る種の伴奏)だけは素手で叩きます。また、オシュン Oxumの伴奏は、イジェシャに限らず他の多くのリズムが在るので、間違えないように!(注、イジェシャは素手だがアンゴラではない!)
ケトゥ Ketu のアギダビの使い方は、サンバヘギでのヘピーキを叩く時にも使われていて、リズムの多くはカンドンブレから応用されアレンジされているので、学習するにはカンドンブレを知ることが役に立ちます!
使われる太鼓は、アタバキ(atabaque)と呼ばれ、ketu,Angola共通で、アラブ語が由来だと言われています!
音色の低い方、そして、オガン Oganと呼ばれるバテリアの序列で、偉い方から(笑)…フン(Rum),フンピ(Run-pi)、レ(Le)
大・中・小という事になります。
信仰上、バテリア(Ogãn)には守護霊などが憑依する様な事は決してないので、陶酔して目を閉じて上を向いて叩く様な姿はしては行けません!(笑)
オリシャには、それぞれの歌や物語に、それぞれのリズムが存在するので…リズム=オリシャという事にはならずに多くの組み合わせが存在します。正確にはベテランの司祭や、オガンしか把握していないので学習するには大変な努力が必要です!
これは文字文化を持たなかったアフリカの学習システムですが、小太鼓のリズムを覚えたら、次に中太鼓のリズムを練習し、アンサンブルを習得した後、大太鼓を勉強するのが通常行われる学習システムなのです。そして大太鼓はオリシャのダンスとリンクしていて、ダンスにも精通しないと習得は難しくなります。
これは、アフロキューバやアフロカリビアンも共通のアフロ学習システムなのです。
自分のリズムを叩きながらも、他の人のリズムや音色を聴いて自然に覚えていくから忘れない!そんなすばらしい学習方法です!
まずは、リズムの名称から紹介していきましょう。
01. Paó
02. Avamuñha
(Sile儀式の始まりに、全てのオリシャを呼び出す)
03. Vassi (Exú) (Ogum)
04. Ijexá (Oxum)
05. Alujá (Xango)
06. Tanibobé (Xango)
07. Vassi (Xango)
08. Agere (Oxossi)
09. Ógele (Ossain
10. Ilu (Iansã)
11. Ibi (Oxalá)
12. Jinka (Yemanja)
13. Opanijé (Omolu)
14. Sato (Oxumaré)
15. Bata
16. Bravum
17. Agabi
以上が代表的なリズムとオリシャとの関係ですが、これが全てではありません。『オリシャの歌は物語』多くのエピソードにそれぞれのリズムが存在するため多くの組み合わせが存在します。
なので、あくまで代表的な…っと言っておきます。
今回はここまで!
次回からそれぞれのリズムを少しずつ紹介していきます。
Axé