カホンといえばその昔漁で獲ったタラとかの魚を入れておくための木箱。
ということもあって、所詮木の箱やろっつって20年くらい前に作った1号機に手を加えながら使って来たんやけど、さすがにみすぼらしいかなぁ、、、という気になってきて一念発起!
1号機を騙し騙し20年使って来たということは、おそらく最後の箱になるやろうということで、材料や細工にもこだわって、売り物レベルのモノを目指して取り掛かった。
今回使った材料は、フィンランドバーチ15mmの合板と打面は2.5mmの航空ベニア。
それにしても何でもかんでも値上がりしてんなぁ。
今回は木材だけでも1万円強。
基本的には、所詮ただの木の箱やんっていう意識があるし、安い楽器やオークションなんかでは1万円にもならへんカホンがいっぱいあるし、踏ん切るのにけっこう迷った😅
今回は材木屋さんにカットまでをお願いする都合上、板取り図と箱組の図面を。
箱を組み上げて感じたことは、やっぱし段欠き等の加工は材木屋さんにお願いするとか機械でやった方が断然仕上がりがキレイ! 分かってたけど💦
今回はノコギリやし、木材も硬いしで、加工するだけどもかなり時間がかかっちゃった。
外からビス止めすりゃあ簡単で話が早いんやけど、今回は見栄えも重視なんで打面以外、外側にビスを使いたくなかったんでしゃあない。
箱組は木工ボンドと内側から金具で。
1号機も2号機も背面の穴あけはフリーハンドでやったんやけど、やっぱし道具でやると全然出来がちゃうな。
写真を見ても分かるように、段欠き加工の精度が日曜大工レベルのわしでは残念な感じ😅
材木屋さんに頼んだら加工だけで¥5000くらい掛かるってことやったんで自分でやったんやけど、今思うとどっちがよかったんだか💦
今回の加工の目玉はこの座面と打面の上部の加工。
最近のメーカーものの上位機種によく見かける加工で、エルゴノミクスデザインとかいうみたいやね。
打面の上部の加工は指への負担を軽くするためのもので、座面の方は太ももの後ろ側への圧迫を軽減するためのもの。
実際使ってみてさほど実感はないんやけど、コンガの時にパイプ椅子でやってると足の血流が止まって足が痺れることがあるし、長く座ってるとけっこう違いが出て来るんかもね。
1号機も2号機も足は制作で出る端材を使っててんけど、今回はちゃんとゴム足。
一応全面側が高くなるようにゴム板を挟んでみたけど、5mm程度ではな〜〜んも変わらんな。気ぃのもんやな😅
改めて長めのビスを買って来てもうちょい高くしたほうがもしかしたら使いやすくなるかもね〜
せっかく最後の楽器にするんやし今回は塗装もちゃんとしようということで、こんなカラーリングにしてみた。
ナチュラルなクリア仕上げにするか、着色するか、散々悩んだんやけど。
ボディの黒はアサヒペンから出てる水性のWoodジェルステインで、打面は和信ペイントから出てるソリッドカラーのバーガンディ。
プラス、ボディは仕上げに蜜蝋を重ね塗りして自然な艶を出して、打面はつや消しニスで。
結果的にええ感じに仕上がったんやないかなぁ。色に関しては。
こうやって撮るとちょっと高級感あるんちゃう?
仕上がったものを先日の本番で使ってみて、一緒やったあゆさんや音響の野路さんに意見を伺って、改良を加えてようやく完成〜🎉🎉
野路さんからは低音にもう少し締まりがあると、ということやったんで
サウンドホールの穴の大きさを調整できるようにしてみた。
この穴の直径は110mmやねんけど、開口部を塞げば塞ぐほどピッチが下がる感じ。
座って聞いた感じでは穴を塞いだ方が低音がグッとしまった感じに聞こえる。
あとは本番の時にこの状態でやってみて、どうかってのを確認したいとこやなぁ。
ちょうど今週末また信頼できる音響の人と一緒やし、話を聞いてみよう😊
もうひとつの改良は響き線。
もともと今回は3×3を独立で調整するタイプにしててんけど、先日あゆさんと一緒やった時に話を伺って、あゆさんの楽器も触らせてもらって、4×4にすることに。
ちなみに今回はアコギの5弦。
これより太いのがいいのか細いのがいいのか、どうなんやろね。
あと、弦の調整はやっぱしギターのペグを使うのがベストな気がする。
バウンダリーを入れることもあるし、底の面は空けときたいしこんな感じにしたけど、ギターのペグなら場所も取らんしスッキリするもんなぁ。
しばらく加工作業はやりたくないし、そのうち、気が向いたらギターのペグに変更してみるかな😅
結局なんやかんやで最終的に計2.5万円近くかかったこの木の箱。
値段相応なのか、どうなのか😅
まあ、自分は気に入ってるしええんやけどね。