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残るもの

イサム・ノグチ 発見の道 / Isamu Noguchi ways Of Discovery

を体感して来ました。いつもきっかけをくれるのは突然であり、心が嬉しくなる鐘が鳴った。行って良かった。

こうして見たものを記したり、インスタライブやYouTubeで配信したり、日記を書いたりすることは大切に思う。私は太鼓を6歳から初めて13歳からドラムに感動し今まで打楽器というものを通して音楽をしながら人生を生きている。

2018年に発売した初めてのソロ作「雨と山」をアナログレコードにて発売した。そこに込めた想いから書いてみたいと思う。芸術や美術に触れるごとに「自分にとって技術以上、音楽以上のものは何か」以上と書くと上下で捉えてしまうかもしれないが音楽そのものを越えて響くもの。失っても残り続けるものは何か。をずっと今も考え続けている。それはすぐには答えは出ない。でないから楽しく苦しい道のりがある。私にとって和太鼓は出逢いであり「精神」だ。技術云々では全くない。魂であり、喜怒哀楽も身近で起きている事象も恐怖も優しさも愛も全て詰まっている。演奏することに対して思うことがある。視覚や聴覚が失われても響くものは響くのである。見た目に騙されず聞こえてくる表面的なものに捉われず「本質は何か」を自分で感じ取ることが大切な「感性」だと感じている。

私は和太鼓奏者にはならなかった。なれなかった。しかしドラムに出逢い自身のルーツである和太鼓とMixすることで誰もやっていないオリジナルだと信じて来た。それは前に書いたように見た目的な珍しさではなく内側から来る「本質」を捉えた。感動したものである。そこにはブレない信念がある。

17歳の時からプロ公演のコンサートの中でドラムソロを託される時間が増えた。そこでは当然ながら思い通りにプレイはなかなかできない。考え試すその繰り返し。ある日3日で6公演というなんともハードなコンサートがありドラムソロは毎回10〜20分あるから6回ソロをやった。最後の方は絞り出すように身体と記憶が自然体で遠退き無意識の中でソロを行なっていた、その時の歓声や拍手未だに忘れていない。そこが「雨と山」の原点である。その後様々なことで悩みドラムが叩けなくなった→その時のなんとも言えない「悲しみ=雨」「動じず動かぬ信念や世界を=山」としてドラム活動復帰した際にドラムソロを各地で行った。クラブやライブハウス、カフェや野外フェス、イベントetc.. よくドラムコンストで見るテクニックの金メダルでは全くない。いかに情景や心情を映し出すかに魂を込めた。

2017年サーフィン、スケートボード、スノーボードと3Sと呼ばれるスポーツブランドVOLCOMが開催した世界グローバルコンテストThis Firstに応募する。あなたにとって一番の情熱を1分以内の動画と300文字以内のコメントで目標を伝え、その情熱にVOLCOMが賞金を出しスポンサー契約を一時的に交わしプッシュしてくれるという企画。身震いがした。ジャンル、プロアマ問わず。画家も写真家も水泳選手でも料理家も主婦でも主夫でも畳屋でもなんでもいいのである。私は明確に魂を揺さぶられた。6歳からの夢と目標が一つに繋がったからである。和太鼓・ドラム・パーカッションをミックスさせたDrum Setで撮影をし投稿した。一次審査、二次審査と通り世界から15人グランプリ受賞し、日本代表として日本で一人グランプリ受賞をした。私がここで書いておきたいことは「今見ている景色も何年後、何十年後には違う景色に見えている可能性がある」ということである。その時に咲いていない実にもなっていない種が○十年後に咲く可能性を秘めている。

そこには綺麗事じゃない「本質」を「自分の中の本質」を捉える必要があり、その「本質」に対しどういう情熱で向き合っているかが大切と思う。

最近思う、辞めることは実に簡単。続けること、進化すること。これはすごく人生の浮き沈みを表しているし出逢いも別れも含まれる。

私はドラムを演奏するときもソロを演奏するときも「音楽」として「楽器」としてみていない。音楽以外の場所から学ぶことが明らかに多い。だからできるだけ体感体験しようと思う。見たイサム・ノグチの発見の道も流行りやブームで決してない「残るもの」が映し出されていた。それは人生であり、その人が言葉以上に表現できる事柄であり、訴えていることでもある。芸術はストレートだ。能書きはいらない。

彫刻も版画も素敵。写真も素敵。たくさん見たいと思う。

そして私も陶芸や貼り絵、版画、彫刻、写真をやる時が来ると思う。

今、新しい旅がスタートしようとしている。全国をソロ演奏で回るツアー。様々な人や土地に触れ、そこで出会ったアーティストや表現者やアンテナに触れたものと会話する旅。それを必ず実現する。今新しいスタートを切ろうとしている。時間もゆっくりとかけて9月からこの世界はスタートする予定だ。たくさんの人に出逢い、建設的で情熱的で真摯な瞬間に出会えることを心から楽しみにしています。

御木惇史

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