最近高校生の指導をする機会があり、ふと自分の高校時代を思い出した。
基本とても眠くてぼーっとしている内に3年間は過ぎてしまったがいい思い出もあったので紹介したい。

なんかモテそうと思い、経験もないバスケ部に入っていた僕は一番仲が良かったウエダと部活の夏休みの一週間を利用して旅行の計画を立てた。
最初の候補地はサイパン。しかしパスポートの申請が間に合わず却下。次は小笠原。でも片道船で26時間ってもったいなくね。となり却下(小笠原には後に演奏で行く事ができた。ペンギン村みたいで最高だった。)最終的に伊豆に行く事になった。ただ行っても面白くないので自転車で行く事にした。マウンテンバイクの荷台にテントをくくりつけて僕らは早朝まだ真っ暗な千葉を出発した。

それから一週間かけて僕らは珍道中を繰り広げた訳だが、とても全部は書けないのでほっこりエピソードをひとつ。

あれは少し旅にも慣れてテントからも異臭が漂い始め、新陳代謝の塊の男子高校生がお前が臭い。いやお前が臭いとけんかを始めたころ、伊豆半島もようやく南端を少しまわった土肥での出来事だった。

土肥の海岸に着いた時にはもう日はすっかり落ちてひたすら星がきれいだった。事前に、ユースホステルという安く泊まれる素敵な所があるらしいという情報をゲットしていたがもう探す気力もなくその辺にテントを張ることにした。ビーチの外れにベストポジションを発見したが、デカデカと”バーベキュー、キャンプ禁止”という看板が立っていて、なんだよケチと思いつつもさすがにその前にテントを張る勇気もなく、、、。結局夜のビーチを彷徨うことに。さすがに人影も少なくただ酔っぱらってぱっぱらぱーになった若い男女が(まあ俺等のほうが若かったけど)花火してキャーキャー言ってるくらい。うらやましくなんかないやい。とか思っている内に最後の海の家も通り過ぎ浜の反対側まで来てしまった。結論、もうここでいいや。となりそこにテントを張り始める。

この旅で思いのほか苦労したのがテントを張る場所だった。計画では海沿いにテントを張って、波音を聞きながら南国気分で夢を見るなんてロマンティックな想像をしていたのだが実際どのビーチでも僕らを待ち受けていたのは”キャンプ禁止”の看板だった。なんだよケチ。でも酔っぱらいにカツアゲされなくてよかったのか。初日に熱海の国道沿いの公園にテントを張った時は24時間爆音でTRFがなりやまず一睡もできなかった。(のちにミュージシャンとしてご縁があるとは当時夢にも思わなかった)下田で静かな川のほとりに張った時は千葉では見た事のない蚊取り線香をものともしない屈強な蚊の襲撃を受けた。一番よく眠れたのは三島の神社の境内だった。静かだし水あるし。でも死ぬほど怖かった。

もとい、僕らがヘロヘロでテントを張っていると一番来てほしくない生物がやってきた。コワイおっさんである。土肥の浜はワシが守るみたいなオーラをプンプン放ちやたらでかい声で”ここはキャンプ禁止だぞ~!!”と言ってきた。”あージエンド”と思いつつも”すいません”と言って途方にくれる僕ら。。。はてどうしたものか。しばらく呆けていると、おっさん”お前等そこで寝て行け”と隣の海の家を指差す。”???えっいいんですか???”おっさん曰く”誰かいたほうが店が荒らされなくていい”らしい。どうやらおっさん海の家のオーナーらしい。おもいがけず久々の畳の上ゲット。伊豆の波音を聞きながら”これでしょ!”と思いつつ就寝。。。とはいかなかった。真夏とはいえ夜は冷え込み、防寒なんて発想すらなかった僕らに吹きっさらしの浜風が止む事はなかった。

朝やってきた太陽は待ちに待ったようなもう少し寝かしてほしいようななんとも言えないものだったが僕らはとりあえず起きた。さて今日もゲンキにペダルこぐかね~とか思っているとあのおっさんがやってきた。おっさんは何故か握り飯とお惣菜的なものをくれた。うまかった~~。本当にうまかった。おっさんは”おまえら風呂入ってけ!”と近くにある銭湯を指さした。”屋形温泉”(この名前は絶対忘れない!)と書かれた銭湯に連れていってもらった。おっさん銭湯のオーナーでもあったらしい。今考えると完全に営業時間前だったのだが一番風呂に入れてもらった。湯船にお湯張っている最中だったがあったまりました。なんで見ず知らずのガキにあんなによくしてくれたのか当時は全くわからなかった。でもおっさんのくれた握り飯のうまさと温泉のあったかさは今でも忘れません。

webで調べたら屋形温泉まだあるらしい。まあ昔の話だからおっさんはもういないだろうなぁ。行ってみようかな。



さて、現実に戻り、土曜日はMadrugador@六本木electricjinjaです。ぜし!!

■ バー Electrik 神社
住所 106-0032 東京都港区六本木5-9-22 第二千陽ビルB1
電話 090-2177-8457
メール electric.jinja@me.com


今週 土曜日は吉羽一星主催の『Madrugador』!!

キューバ留学後、Bluemangroup,STUDIOAPARTMENTband、数多くのサルサバンドと、国境とジャンルを越えて活動しているパーカッショニスト吉羽一星主催の完全快楽主義的パーティー。
今回のSpecial Live Setではゲストにトリニダードトバゴの楽器スティールパンプレイヤー”鉄鍋”を迎えMadrugadorとトリップサウンドを作り出す。レギュラーDJ,Ashlayのプレイを聞きながら飲むrumはウマい。
electric神社で繰り広げられる極楽カオスの世界へようこそ。
si tú no vas pa´la fiesta, no come bombón!!

Live Start 24:00~
Music Charge: 1,000yen+Oder

Live
Madrugador
Issei(timbal)

with
鉄鍋(steelpan)
カリブ諸島(西インド諸島)最南端、南米大陸に最も近い島、トリニダード・トバゴ共和国(Republic of Trinidad and Tobago)原産の、20世紀最後のアコースティック楽器といわれる「steeldrum」または「steelpan」。鉄のドラム缶から作られたとは信じられないその独特の音色は、聴いた人を一瞬にして虜にしてしまう。
そのsteeldrumを独自のトラックに乗せて演奏する1人ユニット「鉄鍋」。激しくも美しい響きを奏でる。



DJ Ashlay
父親の影響により幼少期からJAZZ・SOUL等の音楽に親しみ、6歳からピアノ、11歳頃からJAZZスタンダードナンバーを歌い始める。15歳頃に某プロダクションからスカウトを受け、弱冠16歳にてki/oon RecordsよりMarie M名義にてJAZZ SINGERとしてデビューし、Single2枚、Album1枚をリリース。TV朝日系「題名のない音楽会」を始め、TV・FM・雑誌等、各メディアへの出演も果たす。18歳の頃に所属レーベルを自主解約し、上京。現在もSINGERとして活動する傍らHOUSE DJとしても幅広く活動しており、m-floのTAKUや、MAKAI、DAISHI DANCE、Sugiurumn、青山テルマ等々、名立たるDJ、アーティストとも共演。また女性ブランドSAMANTHA THAVASAのイベントDJとしても毎回参加しており、最近話題となったSEX AND THECITYのSARA JESSICA PARKERや、BEYONCE等、世界的アーティストとの共演も果たしている。最近ではClub asia毎月第4金曜日開催のBig Party”UP BEAT”の仕掛人DJ.Yamariki有するNeuronAttackの楽曲
“To Your Heart” ”To The Sky”の2曲の作詞・フューチャリング参加。2009年1月にFarm Recordsよりリリースされたアルバム”UP BEAT”の収録楽曲内でも最も評価が高く、i-tune storeのDance Chartでも上位を賑わせている。
小柄ながらもJAZZやSOUL、RnBからHOUSEまで幅広く歌いこなせるそのスキルは、業界人の間でも秘かな話題となっている程だ。





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