実家でのゴタゴタや、色々となんやかんやあって日々の生活に追い回されていたある日の午後。
突然西さんから連絡があった。
「一緒にバンドやらへん?」
ここ数年、西さんが携わってる山口県周南市でのイベントの出演依頼である。
断る理由なんて何もない。 
むしろ、ここ数年ずっと待ってたオファーである。
しかも、ベーシストは圭一君である。
なおの事テンションはあがります。

西さんとちゃんとお話しできるようになったのは、ここ2〜3年の事。
ブードゥーラウンジ店長の小屋敷君(コヤーン)からの紹介であった。
西慎嗣さんと言えば、ミュージシャンであれば知らない人はいないだろう。そう、若干16歳でプロデビューし、キャンデーズのバックでも有名なMMP、その後は伝説のバンド、スペクトラムでのリードボーカル&ギター、また、びっくりする位の数々の大物ミュージシャンのプロデュース&サポート、あのスライ&ロビィのアルバムにもメインのギターとして参加する程!!!
数々のプレイヤーがリスペクトするスーパーギタリストなのです!

[西さんプロフィール]

実は以前にも、僕の初舞台は・・・という記事でブログかFacebookなんかに書いたとは思うのですが、コヤーンから紹介してもらう前に、西さんとは衝撃的な出会い(一方的にですが。)をしてました。
1977年、当時大ファンであったキャンデーズのコンサートを、姉と2人で久留米市民会館に観にいった時の事。最前列で観ていた僕は、アンコールの時にキャンデーズの御三方に呼ばれステージに上がって、一緒に歌ったのです!
その時バックでギター弾いてたのが西さん!
あの時、2000人の観客と背中から聴こえてくる生バンドの音圧に、9歳ながらに鳥肌がたったのを昨日の事のように覚えてる。
(もちろん、西さんの存在は後に知るんですが・・・。)

よくよく考えれば、その辺りからかな?吹奏楽に入ったり、本気でドラムを始めようとしたのは 。

その後僕はバンドを始め、色んな音楽を聴き、沢山のバンドやミュージシャンを紐解くようになり、20代でCharさんの音楽に触れ、同時にジョニーさんを知り、そこから西さんの存在を確認したのです。

[西慎嗣/Sunset Blues]

前置きがかなり長くなりましたが、

そんな西さんと同じ舞台に立てる日が来ようとは・・・

あらかじめ送られてきた音源を聴いて、一人スタジオに入る日々。
こういった大御所の方とプレイするといつも感じる事なんだが、聴くとサラッと聴けるのだが、演るとめちゃめちゃ難しい・・・
緻密に計算されていて、無駄な音が無く、細かい所にもキチンと意味がある感じ。
全てにおいて説得力がある音。

む、難しい・・・

事前に圭一君と二人でスタジオに入ってみたのですが、時折り真顔になる圭一君が面白かった(笑)
なんか、試験前に友達二人で部屋に篭って勉強して、わからない所を教え合う感じ。やった事ないけど・・・

とにかく全てにおいて勉強。
ここ数日、圭一君と交わした言葉で数多く出てきたワードは「スキルアップ」でした。


LIVE前日、周南市に入りリハーサルをやる。
そこで思ったのですが、「あれ?よくよく考えたら、西さんは俺のドラムを一度も見てないはず!!」
なんせこれまで、打ち上げでお話しさせてもらったり、コヤーンと三人で鰻食べに行ったり・・・ただそれだけである。

西さん、よく俺を誘ったな・・・

数々の修羅場をくぐってきたお方である。
確かな目と耳を持ってるのは言うまでもない。

緊張感はMAXである。

リハーサル。
案の定、思ったように叩けない・・・

それでも西さんは「ええよ、好きなように叩いて!」
って言ってくれる。

益々プレッシャーである。

どーにかリハーサルを終えて、西さん、圭一君、スタッフと食事に。
ここでの話しが濃かったー!
しかも、何よりここが今回の一番の勉強になった所。
改めて、舞台への気構え、音楽への向き合い方、音作りへの想いを考え直した。

翌日、広島からキーボードのモンゴル松尾さん、ギターの小田原君を迎え、本番前の確認。
お二人はいつも西さんのサポートをしていて、その呼吸には流石と言わざるを得ない感じ。

気持ちいい。

圭一君も流石のつかみ方。

大好きなコーラスにも力が入る!

こうなりゃバンドの流れに乗るだけ。

後は本番を楽しむだけである。




本番前、西さんに誘われ、三人で会場近くにある動物園に。
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まるで友達の様に動物達に話しかける西さんが、めっちゃファンキー!
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圭一君も。
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んで、動物園で昼メシ!
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なんともハッピーな午後のひととき。



さて、ほんわかムードもつかの間、
タイムテーブル通りにイベントは進み(素晴らしい!)

いよいよ本番です。

LIVEの様子を書こうと思ったけど、
長編になりそーなので、やめておきます。
思い出せないとこも多いので(笑)

色々、感じた事、想った事、足りないとこ、充実感、等々、まぁとにかくやり切ったアンコールを含む2時間弱のステージ。

モンゴル松尾のキーボードソロ炸裂!
小田原君の安定したカッティング!
圭一君の太いながらタイトなベース!

そしてそして、
西さんのあり得ない位なギターのトーンと爆発的な歌声!!!
39年前に初めてその生音を体験し、数年後にバンド少年になり、いつかはあの時の様にでっかいステージに立ちたい、いつかはあのステージに立ってたバンドマンの様になりたい!って夢見た年下の男の子。 

数年に一度訪れる
「音楽続けてて良かったー!」
って瞬間。

西さんの曲は勿論の事、ミーターズのリズムは難しかったけど、確実に自分の中で何かが弾けた瞬間。

叩けなかったパーディーシャッフルは半年後までにマスターする事を西さんと約束し、貴重な二日間は終了しました。
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周南ミュージックフェスティバルも、素晴らしいイベントで、できる事なら是非また参加したいと思います。

藤井さん、ありがとう!
スタッフのみんな、ありがとう!
チキータのみなさん、ありがとう!!!



西さん、ありがとう!!!
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さて、また次なる夢に向かいます!



一打入魂!
矢野一成でした。
SOUL to SOUL 
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