前回のブログの予告どおり、自分に対してコーチングをしてみましたのでその行程をまとめてみます。実際やってみると色々わかってきましたよ。

とりあえず前にも書いたGROWモデル的な方法を叩き台に進めました。

①クライアント(生徒、弟子ではなく)とのコミュニケーション、ヒアリングから「いつまでに何を目指すか」目標を設定。
②サンプル演奏データを波形、映像などから徹底的に分析し弱点を指摘、目標と現状との差を明確にし改善ポイントを見つける。
③適度に負荷のかかる課題を与え追い込む。
④サポート期間中は「お手本動画」や「オンラインで練習監視(声かけなどモチベーション維持)」などコーチングを徹底(必要があればレッスンも)
⑤弱点を克服し目標に近づけ結果を出す。


まずは
①クライアント(生徒、弟子ではなく)とのコミュニケーション、ヒアリングから「いつまでに何を目指すか」目標を設定。からスタート

ヒアリングは自分に対してなので「自問自答」です笑
これはこれで有意義
勉強したてのフレームワーク(マンダラート ロジックツリーなど)も試しながら漠然としたものから具体的なものまで良い機会なので徹底的にアウトプットしてみました。音楽の事以外もメモ 

【結果出てきたキーワード】
「なるべく長く打楽器奏者を続けたい」
「テンポが走る」走る人
「身体が固い」
「ティンパニロール移動して解決するとき タイミングが気になって いき切れない」
「コーチングを研究中」
「来年以降が不安」

どうやら今はこんなマインドだそうで。

これを実際は傾聴とかオープンクエスチョンやらチャンクアップorダウンなどを駆使してクライアントから引き出すことになるわけです。

で、これを踏まえて「いつまでに何を目指すか」目標を設定 
・・・の予定でしたが、これまでに出てきたワードは完全に「主観的」なもので、この時点で目標を決めるのはちょっと違うなと。

 

早速プランを見直しひらめき電球 この時点では目標を設定せず、次の
②サンプル演奏データを波形、映像などから徹底的に分析し弱点を指摘
を先にやって、客観的分析をした後に目標設定した方が良さそうです。
GROWモデルではなくOODAループの型になるのかあせる

先ほどの自問自答で出てきたワードを意識しながら最近の宅録データや本番の録音、録画を時間の許す限りチェックします。
できればOKテイクなど整ったものでなくライブ音源やリハなどニュートラルな状態で叩いた音源、映像の方が特徴つかめそうです。

【分析結果】
・走る、というよりそもそも打点が「前」
・走るのは16分フィルなど細かい動きの時に多い(特にフィル後半〜次の頭にかけて)
・フィルの波形 盛り上がって次にいきたいのに減衰している箇所あり
・ティンパニロール波形 解決音の直前に隙間がある
・叩いている動きがテンポに対し少し小さい
以上の点が気になりました。

ま、自分のことなんで自覚ありありです🐜🐜
宅録もやってるのでこれらの傾向は身にしみてわかってましたが、改めて波形を見ると、かなり客観的に分析ができますね。
実際に波形を見てみますと、

↑クリックより打点が早い!

↑フィルが減衰している!

↑Timp.ロール 決めの直前に隙間が出来る!


このように一目瞭然目
分析には波形データが最適ですがデータのないクライアントにはどうしよう? 状況が許せば一度うちでデータとるのも必要か?? 無理ならこちらで作ったクリックをイヤホンで聞きながら叩いた音声ファイル送ってもらってProtoolsに落とすのが現実的かヘッドフォン

それと前から気になってた
・身体がとても固い(特にハムストリングス)
これも今回改善したい!

改善ポイントが沢山でてきました! これはいい事です。のびしろですねぇ

ここでようやく
①から引き出したキーワードと②で客観的に分析したポイントを踏まえ、今回取り組む「目標」が見えてきましたフラッグフラッグフラッグ

どうやら最初のGROWモデルの叩き台の②「改善ポイント」が①の「目標」となり、複数あるようです

【モデル訂正】GROWからOODAループへ
バツレッド①クライアント(生徒、弟子ではなく)とのコミュニケーション、ヒアリングから「いつまでに何を目指すか」目標を設定。(Goal)
           下矢印
丸レッド①クライアント(生徒、弟子ではなく)とのコミュニケーション、ヒアリングから「今気になっている事」を複数アウトプット(Observe情報収集(主観的))


バツブルー②サンプル演奏データを波形、映像などから徹底的に分析し弱点を指摘、目標と現状との差を明確にし改善ポイントを見つける。(Reality,Resource)
           下矢印
丸ブルー②サンプル演奏データを波形、映像などから徹底的に分析し弱点を指摘、
目標を設定し現状との差を明確にする。(Observe(客観的)&Orient状況判断&Decide決断)


注意よくビジネスのコーチングでは「目標は具体的に」と書いてあります。「売り上げ2倍」とか「10日間でノルマ達成」など数字を用いて、と。じゃあ目的を「打点を◯◯ミリセカンド後ろに」とするべきなのか?いやいや全然ピンと来ない・・・ 

音楽ってもっと抽象的で、思い返すと先生や指揮者の言葉もだいたい抽象的でしたよね。こっちも「髪の毛一本分前で」みたいな具体的なようでよくわかんない言葉でもしっくりきて「わかりました」とかいってる世界でw 
スポーツなら「タイムを◯秒縮める」「◯キロやせる」など明確な目標が設定できそうだけど この目標設定、いざ考えるとなると文言が難しそうですもやもや

要は
「クリックを後ろに感じる」
「細かい音符ではしらない」
「ティンパニロールいききる」
「ハムストリングス柔らかく」
ってことなんだけど、確かにもっと具体的にしないと結果として見えにくいですよね。

あえてスポーツ的、科学的?に言葉をなるべく具体的にして、以下を今回の「目標」に設定しましたキラキラ

【目標】
・A「ドラム 意識的にクリックに対しジャスト、もしくは後ろに打点をつくる」
・B「ティンパニロール移動前の波形の隙間を埋める」
・C「長座対前屈で足の指をつかむ(膝はしっかり伸ばしたまま)」
・D「ビジネスフレームワーク20個以上試す」

期間は【およそ14日間】

【スタート時(Before)目標と現実の差】
・A「BPM120の64分音符一個分くらい」
・B「移動前の2発分くらい」
・C「約15cm」
・D「あと15個以上」
この差を0に近づけるのがミッションです。


上差し分析した「データ」から「目標」をどう設定するのか これはコーチングの肝というか、コーチの才能が問われそうですね。


次はいよいよ「課題の決定」「行動」です!

 

つづく