セルフコーチングしてみた 振り返り記録の続き 

【目標】
・A「ドラム 意識的にクリックに対しジャスト、もしくは後ろに打点をつくる」
・B「ティンパニロール移動前の波形の隙間を埋める」
・C「長座対前屈で足の指をつかむ(膝はしっかり伸ばしたまま)」
・D「ビジネスフレームワーク20個以上試す」


この目標に対して課題を行う前(before)はこのくらいの差がありました。
・A「BPM120の64分音符一個分くらい」
・B「移動前の2発分くらい」
・C「約15cm」
・D「15個以上」

いよいよ課題を実行する段階に来ました。
今回は実験なので、ここには書き切れないくらいありとあらゆる課題を試してみました。

Aに対しては「技術的」なトレーニングと「感覚的」なトレーニングに分けた方がわかりやすいと判断し、まず「感覚」を修正しようと

やはりここではメトロノームをものさし代わりに使って、自分の好きなタイミングの、少し後ろのいわゆる「ポケット」を探すトレーニングが効果的でした。
・BPM40の四分音符でメトロノームを鳴らし、まず自分の気持ちいいタイミングでメトロノームと同じタイミングで手拍子を打ちます。←結構難しいですよw
そこから意図的にタイミングを少しずつ後ろにしてみて、どこまで後ろに行けるか やりすぎくらいもたってみたり さすがにやりすぎたと思ったら少し前に戻す などを5分〜7分程繰り返します。僕の場合は元々タイミングが前なので「絶対にメトロノームより先に音を出さない」という制約をつけたりしながら感覚を修正していきます。
何度も繰り返していくうちに、最初違和感があった後ろにタイミングを取る感じが普通になってきたら ジャストのタイミングを目指してみます。
少し気を抜くと先に叩いちゃったりするので気をつけながら

色々試した結果、このシンプルなトレーニングが一番効果的だと思いました。「手拍子」というのが身体で覚えるのに最適ですし、何より手軽にどこでもできますよね。

ただ、「これを毎日5分やっといて」と言うだけでサービスとしてお金もらっていいのか? もう少し踏み込んだトレーニングを提供するのもコーチの大事な仕事だと思ったので、こんな動画をつくってみました。





これだとゲーム感覚で5分しっかりトレーニングできますよね!
コーチングサービスを商品化するにあたっては、こういったコンテンツを提供することで付加価値がつきそうです。

実際にこのトレーニンングをやってみて気づいたことが二つありました。

・後ろに感じるには身体の動きを「たっぷり」動かすといい
・手を叩く瞬間は鋭くピンポイントで狙い撃ちするとタイミングが合いやすい

ということは「動きをたっぷり使ってタイミングを計り、ショットする瞬間だけ鋭く!」これを意識してもう一度このトレーニングをやってみると、かなりの確率でメトロノームにピッタリ手を打つ事が出来るようになりました。これを実際のドラムのバックビートなどで意識すればそのままテクニカルなトレーニングになります。また、演歌やポップスの4拍目クラベス、タンバリンなんかの「ここ」というポイントでの一発にも応用出来そうです。

そんなの知ってるよ やってるよ という方もいるでしょうが
これを「自分で体感して気付く」ことが一番のキーポイントです。
8歳からドラム始めて37年経ってようやくこんな事に気付くとは全く持って恥ずかしい限りですけど。
まぁこれまでも漠然とわかっていたんでしょうけど、ここまで確信を得たのはやはり踏み込んだトレーニングの成果でしょう。

また、最近注目しているゴスペル系ドラマーのバラードでのバックビートポケットの秘密もこのあたりにありそうだという気がしてます。テンポ遅いバラードのバックビートもスティックの振りが速いんですよね 



続いて
Bのティンパニロール課題も前回のピラミッド・ストラクチャーを基に

 

 


タイミングを気にしすぎて一瞬音が抜けてしまうクセを、逆に多少タイミングが狂っても直前に更に膨らませて「グワッと」決める方向に修正するため
「音数」「音量」「移動」「タイミング」の各視点から様々な実験を試みました。
まずやりやすい条件で「完璧なロール」の火種をつくり、それを壊さないように音量や音数、速度を変えたり、移動距離、方向を変えてみたり。自分のタイミングではないタイミングで決める練習など負荷をかけた時にどうなってしまうのか確認しながら、自分の中に一つの完成型を作りあげます。

走り幅跳びや高跳びの選手は、どっちの足から踏み出して何歩で助走、いつから加速してどっちの足でジャンプするかなど、自分の型を持っているそうです。上手くスピードが乗って踏切ラインちょうどにタイミングがあえば理想のジャンプができるわけで、そんなイメージを持ちながら音楽というよりはあえてスポーツ的にロールを考察しました。
例えば左に移動し解決する時は必ず元の的のロールの最後は右手で終わるので直前は奇数打ち(3つ、5つ、7つなど)を意識します。しかもクレッシェンドは音量とともに音数も増やすので、普通のトレモロより一段階以上多い奇数打ちに直前で切り替えれるか。(トレモロが32分音符だとすると5つ、もしくは7つ) 
ほとんど7つ打ちのような短いロールを抜き出して直前のイメージを漠然としたものからシステマチックなものに認識をかえる練習が効果的でした。やはり基礎に戻るんですね。



あらゆるテンポ、音程やタイミングに対応するには直前のもう一押しをある意味機械的に「型にはめる」ことで改善されるようです。(劇伴レコーディングのようなクリックに合わせてシビアに一拍目に向かって盛り上げていく様な場合は特に)

実際の音楽でティンパニロールが出てくる場面は盛り上がる要素てんこ盛りでしょうから、少なからず興奮状態にあるはず。どうしても音楽に意識が持っていかれるので普段はこういう機械的なトレーニングがむしろ必要な気がしました。 


武井壮さんが昔「わらっていいとも」で言っていたことにつながる気がします。
 

 

 


Cに関しては、この動画のストレッチを毎日やりました。

 

 

果たして結果は…?次回お楽しみに


Dについては、別の記事で詳しく書きたいなと思ってます。

今日はここまで。
次回はいよいよ結果と、やってみた感想、商品化に向けての考えなどまとめたいと思います。