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深呼吸をしない呼吸法

      2021/02/12

先日の藤井風くんツアーの移動中やホテルで、久しぶりに「人生が変わる 最高の呼吸法」を手に取って、読み返していました。

当方、アスリートではないんですけども笑

去年の暮れに読んだ「ICEMAN 病気にならない体の作り方」というトンデモ本に、呼吸のことが書いてあり、そういえば「人生が変わる 最高の呼吸法」に、集中力を高めるエクササイズ的なものが載っていた!と思い出し、今一度読み直してみようと思ったのです。

「ICEMAN」はヴィム・ホフという驚異的な人のメソッドなのですが、これについては、またいつか改めて。

ライブ前に、集中力を高めるエクササイズをやってみましたが、残念ながら、効果のほどは、ちょっと自分では分かりませんでした笑。

でも、日常生活における呼吸という点では、とても良い本だと思うので、シェアしたいと思います。

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深呼吸は体に良い!は間違い

この本の内容でまず大事なことは「鼻呼吸必須、深呼吸が体にいいわけではない、二酸化炭素超重要」ということです。

鼻呼吸のメリット

鼻呼吸のメリットは、

・鼻呼吸をすると、吸い込んだ空気から大量の最近やバクテリアが除去される

・鼻呼吸をすると、吸い込む空気が温まり、湿度があがる(外で6℃だった空 気は、鼻孔を通過すると、喉の奥に達するまでに30℃に上昇する。最終目 的地である肺に到達する頃には、体温と同じ37℃になっている)

・一酸化窒素は健康維持に欠かせない気体だが、鼻の気道で一酸化窒素は作ら れている。鼻呼吸をすることで、空気と一緒に一酸化窒素が肺に送られ、肺 の中で血液が酸素を取り込む量を増やす

「人生が変わる最高の呼吸法」かんき出版刊より

一酸化窒素のことは、あまりご存じないかもしれませんが、一酸化窒素は、血流を良くしてくれるので、体を温めたり、体温をあげる効果があります。L-アルギニンなどにも含まれています(←僕アルギニン飲んでます笑)

鼻呼吸するだけで、一酸化窒素の効果を利用して、血流がよくなるのであれば、是非意識して鼻呼吸したいところです。

え、深呼吸って良くないの?

それよりも、本の内容で衝撃なのは、「深呼吸が体に良いは、間違い」

緊張した時や、落ち着きたい時に深呼吸ってしますよね?

でも、安静時にたくさんの空気を肺に入れても、残念ながら、血中の酸素は増えないらしいす。。

実は、血液はほぼ常に酸素が飽和した状態なので、大きく呼吸して酸素をたくさん取り込もうというのは、意味がないんです。酸素は筋肉を効率よく動かす燃料になるので、たくさん呼吸しよう!という発想になるかもしれませんけどね。

たくさん空気を吸った後は、だいたい大きく吐きますよね?そのことで二酸化炭素が大量に排出されます。むしろ、それが大問題なんだそうです。

実は超重要!二酸化炭素

確かに呼吸器には、空気中から酸素を体内に取り入れ、体内で発生した二酸化炭素を体外に排出する、という役割があって、それは呼吸の一番の目的とも言えます。

食事によって摂取した脂肪と炭水化物が分解された結果として、二酸化炭素が生成されます。そして、余分な量が呼気として排出されます。

ですが!実は、大事なのは排出されずに残る二酸化炭素です。肺の中に適量の二酸化炭素が残っていることが重要になります。それはなぜか?

二酸化炭素は、いわば酸素を筋肉に届ける窓の役割を果たしている。窓が全開になっていないと、酸素の一部しか筋肉に届かない。

「人生が変わる最高の呼吸法」かんき出版刊より

二酸化炭素は血管を広げておくために必要だ。二酸化炭素は排出物で、身体から捨てるだけのものと誤解されがちだが、酸素が身体のすみずみまで届くには血管が広がっていることが必須。つまり二酸化炭素にも役割があるということだ。

「ICEMAN 病気にならない体の作り方」サンマーク出版刊より

深呼吸して吸い込む息が多いと、吐く息も多くなり、二酸化炭素が多く排出され、血中の二酸化炭素濃度が下がる→結果として、体に酸素が行き渡らない。

だから、深呼吸が体に良いは、間違いだということです。衝撃。

正確に言えば、深く息を吸うことよりも、大きく息を吐くことが問題、ということでしょう。

大きく吸って、吐いてっていう呼吸過多が、短い時間であれば、大した問題はないのですが、繰り返してると、肉体の構造が変化して、二酸化炭素への耐性が下がります。

そうなると、脳の受容体が、本当は二酸化炭素が多くもないのに「体内の二酸化炭素が多すぎるので、排出しろ」司令を出して、さらに呼吸を促すことになり、呼吸過多が慢性化します。

結果、体に酸素はあるにかかわらず、二酸化炭素不足の為、筋肉や細胞に行き渡らない、という状態になり、日々の生活で倦怠感や、運動での息切れにつながっていきます。

デンマーク人の生理学者クリスティアン・ボーアは、

血中の二酸化炭素の圧力は、体内の呼吸代謝において重要な役割を果たしている。適正な量の二酸化炭素を使えば、人間の肉体はより効果的に酸素を活用できるようになる。

「人生が変わる最高の呼吸法」かんき出版刊より

と述べています。

なんか二酸化炭素って悪のイメージがありますけど、実は超重要ですね。改めないといけないっすね。

ため息はついてはいけない

あと、「ため息つくと、幸せが逃げる」とかあるじゃないですか?幸せが逃げるかはともかく、必要な二酸化炭素は大幅に逃げますね笑

そうなると、上に書いたように、酸素が行き渡らないから、倦怠感につながっていく。その意味で、ため息つくなよ!これは正しいですね。

そしたら、今後どう呼吸したらいいわけ?ってことなんですが、長くなったので、また今度。

ではまた。

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