本当は発売当初にアップしたかったんですが・・・。

ずいぶん遅れちゃいました。

 

今回は2曲目とCD版のボーナストラック に収録されている

『SNOW DOME』

のことを記して行こうかと。

(長くなります。)

 

 

この世界のテーマは

 

【隔離された世界】

 

キラキラしたスノードーム。

でも、そこにいる雪だるまは一人ぼっち。

 

外の世界は見えるのに

一人ぼっち。

 

外に、もしくは外からの声が届いているかもしれない。

でも触れる事はできない。

 

目の前にいるのに

触れることさえも許されない。

 

 

隔離された世界。

 

 

それって

『今』僕たちが置かれた状況なのではないか

 

そう思うようになりました。

 

 

ウチの家系は昔から病人一家なもので

幼少の頃から家族のお見舞いに行っていました。

 

かくいう自分も、小学校の頃にマイコプラズマ肺炎や小児喘息で入院した事がありますが・・・。

 

病院の病室やICUなどの映像がTVから流れてくる度に

肺癌でICUに入っていた祖父を思い出してしまいます。

 

ICUに入る際、前室で手洗い・消毒・緑色のガウン、マスクの着用が義務付けられていました。

手袋はしたのか、しなかったのか・・・そこまでは、はっきりと覚えていないのですが。

 

その姿で祖父に会い

声をかけても朦朧としている祖父。

 

お見舞いに行っているはずなのに

ちゃんと僕たちの顔を見る事ができない祖父。

 

今思えば、色々な意味で辛かったはず。

それでも、優しく声をかけている祖母の姿が今でも忘れられないーーー。

 

 

 

今は、地球の裏側でも

ネットのテレビ電話で、会いたい人に画面越しに会えたり

話をしたりする事ができます。

 

でも

 

直接会って

笑いあったり

触れあい、同じ時間を分かち合ったりする事

今は、それが叶いません。

 

 

それぞれ一人一人が

スノードームに隔離されたかのような世界。

 

それが今、みんながいる、同じ世界。

 

 

雪がフワフワ舞う、寒さを耐える季節。

それはいつか必ず終わりを告げ

春がやってくる。

 

必ず。

 

 

雪解けと共に

このスノードームも溶けて

また会いたい人に会えるように

願いを込めて作りました。

 

『君と会える未来』

 

 

 

 

また

 

Piano Ver.は

コロナ禍によって

永遠に会えなくなってしまった方々への思いを込めました。

 

人がひとりいなくなってしまう事が

いかに重大で大変な事か。

 

それを伝えたくて

 

最後の一言は

メインボーカルを抜いています。

 

 

だからと言って

『その人たちの分も頑張って生きなきゃ!』

なんて、無責任な事は言いません。

言えません。

 

でもね

 

明日を見たい人が

明日を見れなかった。

 

これは事実な訳で。

 

だったら

今を生きている僕たちが

 

『より素敵な未来を作る事』

 

が、『大事なんじゃないか』と思うのです。

一人一人の意識が、ほんのちょっとずつ変わって行ったら

きっと未来は大きく変わるんじゃないか?

そう思うのです。

 

たくさんのひとに、思いを馳せながら聞いて頂ければ幸いです。

 

 

この辺りもいつかツイキャスとかでお話しできたら良いな、と思っています。