長いことパーカッションをやってきて、実はわりに最近なんよね。『あっ』って気がついたんて。
パーカッションをやってはる人ならきっとみんな当然のこととして分かってやってはるやろうけど。
円筒形をしたハンドパーカッションて、盃型であっても円柱型であっても、手で叩く時に鳴る場所、鳴らす場所って、ボディのエッジから内側何cmかのとこなんやね。
練習してた時やったか、レッスンの時やったかちょっと忘れたけど、『あ。そういえばどの楽器でも全部いっしょなんや。。。』て。
とくにそんなことは意識したこともなかったし、気に留めたこともなかったけど、ものすごく腑に落ちた気がしたんやなぁ。気付いた時。
前回に上げた、オープンを鳴らす時の手の形の動画と出所は一緒で、コンガやボンゴなんかを手のどこで叩くのか、楽器をどんなふうに叩くのか、っていうのを説明する時にいっつも手間取る、説明してて自分自身がしっくり来ぇへん、っていうもどかしさがあったんやなぁ。ずっと。
結局、肝心のポイントを説明出来てなかったんやわ。
『ボディのエッジから内側何cmかのとこ』が円筒形のハンドパーカッションの鳴るポイントである。
実はこれだけで十分なんかもしれへんな。
レッスンで伝えることって。
よほど感のええ人間か才のある人間か、前世がパーカッショニストでない限り、鳴るようになるまでには絶対にある程度の時間はかかるし、自主練習は必須。
30分だか60分だかのレッスンを1回したくらいで鳴るわけあれへんねんし。
せやし、自分で練習する時に『この辺が鳴るポイントなんや』って分かってるだけで結構ちゃうんちゃうかなぁ。
今回の動画では便宜上、ジャンベやダラブッカ、パンデイロなんかも叩いてるけど、
どの楽器もヘッタクソやさかいに未だにオープンを鳴らすポイント(場所というよりは手(指)の感覚)を体に覚えさせる練習をしてるんやけど、結局そういうことよね。
わしだって門外の打楽器をやる時は入門者やけど、唯一違うのは練習のコツ、というか、鳴らせるようになるには、ただただ地味〜〜な反復練習あるのみ、ってことを知ってるってことかな😅
焦って先を急いでも体が覚えるまでは鳴らんもんは鳴らんねんもん。
ちょっと話が逸れたけど、コンガなら指の付け根と感情線の間の部分でそのポイントを叩くのか、あるいはもっと浅くて指側だけで叩くのか、それはもう好みの問題、なんかもやなぁ。
『そのポイントを叩いて綺麗な音が出せる』ようになることが重要で、手のどの部分で叩くかはそんなに重要ではないんかもやね。
友達のアフリカンが軸足のパーカッショニストがコンガを叩くと、手の位置がわれわれラテンパーカッションをやってる人間とは違うよってに同じ楽器でもまるで違う音が鳴るけど、それはそれで正解やし、それがその人の音なんやもんね。
手の当たる部分は違ってても楽器側のポイントはおんなじ。
これ重要。
やと思う。
楽器の鳴るポイントがその辺りにあることが分かってれば、あとは手のどの部分で、どんなふうに、っていうことをひたすら感触を確かめながら繰り返すうちに、自分に一番しっくり来るポイントってのが分かってくるし、体が覚えてくる。時間はかかるけど。
『オープンの音を綺麗に鳴らせるようになる』には時間はかかるけど、ここが一番大事なポイントなんで、前回の動画なんかも参考にしながら、じっくり時間をかけて練習して下さ〜〜〜い!
ちなみに、これまた便宜上動画ではどの楽器のそのポイントで鳴らす音のことをもオープントーンって言うてるけど、たぶん楽器によって、というか楽器の出身国・地域によって違うと思う。
ジャンベにはジャンベの、ダラブッカにはダラブッカの、それぞれ音に対する呼び方があるので、一応。
でも不思議やね。
同じ円筒形の楽器でもバチを使って叩く楽器はヘッドの真ん中を基本的には叩くもんね。
分かりやすいところではドラム。
コンガにしろボンゴにしろ、バチで叩く時は真ん中叩くし。
なんでなんやろ???