2021年8月15日日曜日

Trio Zero「Energetic Zero」ライナーノーツ「追憶」

アルバム「Energetic Zero」セルフ・ライナーノーツ、とりあえず自分の曲から4曲目の「追憶」です。今だから白状する作曲秘話。
2012年頃にミュージカル「ラブ・イズ・ミラクル」の曲を全曲作曲しました。ただしこの時は演奏指定がアコースティックギター1本で、あとは役者さんが歌うステージ。
ギタリストの人選を任されまして、僕の音楽性を極めて理解してくれているジャズ研先輩・前原孝紀さん(20年以上の付き合い)にお願いし、メロディはともかくコード進行についてだいぶ相談に乗っていただきました。
この「ラブ・イズ・ミラクル」の作曲の仕事で非常に新鮮だったのは、普段Trio Zeroで演奏するために作曲していた中では絶対に出てこない要素が色々と出てきた事です。コテコテな、ちょっと恥ずかしいフラメンコのようなエンディングとか。
「追憶」はその時に作った劇中歌でした。前原さんが得意とするブラジルのバイオンのグルーヴで作曲したはずが、コード進行がどうにもキューバなどスペイン語圏なイメージになってしまいました。
で、Trio Zeroに持ってきてみると、伊藤志宏はどちらかと言うとラテン風味、織原良次はブラジリアンに長けている。自分はどちらも同じ位好きなので、自分で作った曲ながらラテン(スペイン語)かブラジル(ポルトガル語)なのか、未だにどっちかわかりません(笑)。そもそも日本語詩のための曲だしね。
いやーでもこの、すごい勢いであっという間に過ぎ去って終わる感じが潔くてやめられません。

作曲してすぐくらいの、だいぶ前の演奏はこちら
https://youtu.be/-tCkFR4ckSo

10月山梨長野ツアーに向けてちょっとマイナーイメチェンしてみようかな、と思っています。

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