真珠腫性中耳炎 手術当日(※もう大丈夫なうです) | 宮城県産ドラマー、石川洋のブログ。

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宮城出身、都内中心、全国で活動中のドラマー、石川洋のブログです。ライブサポート、レコーディング、ドラムレッスン等行っています。

はい、メリークリスマース!!!!

 

もとっくに過ぎましたね…。

 

 

 

 

前編からどんだけ空くんだよ俺。

 

絶対書く時間あっただろーがボケ。

 

 

 

…すいません…(笑)

 

 

 

さて、想像以上に前編が長くなったので後半もどうなるのか不安ですが(笑)、ひとまずこれは後編として時系列で続きを書いて、別でまとめを書きたいと思います。

 

まとめだけ読めばなんとなくのことは分かるようにしたいので、文章なげーよ!そんなディテール興味ねーよ!という方はまとめだけでも読んで頂ければ(笑)

 

手術の部分では多少痛い表現があるかと思いますので、苦手な方はパスしてくださいm(__)m

 

 

 

 

手術に備えて仕事の段取りを組んだり、高額療養費の限度額適用認定証をもらったり、不安を紛らわすために色んな体験記を読んで落ち着いたり逆にびびったりして(笑)過ごしました。

 

前々日から前日は泊まりでPV撮影のお仕事だったのですが、昨今のミュージシャンは仕事でイヤモニと言ってイヤホンから楽器や歌や色々な音を返してもらってそれを基準に演奏することが多々あります。

 

イヤモニを使わない仕事であればなんとかなるのですが、耳を手術してしまったらしばらくはイヤホンは装着不可能になるのでイヤモニを使うお仕事がひと段落するタイミングでの手術となりました。

 

 

5/15

 

当日は朝8:00以降は絶食、10時からは水分もNGで、12時に病院に行って入院手続きをして、順番が来たら手術という流れ。

 

なので苦手な朝食を8時まで無理やり食べ、10時までに、いや、実は11時、もしかしたら11時半くらいまでコーヒーを飲み、車で11時58分くらいまでタバコを吸って病院に到着。

 

念の為コンビニでゼリーやおやつを持参。

 

書類を出し、なんだかんだ手続きをして病室へ。

 

こちとら心の準備というものが必要なので、「大体何時くらいになりそうですかね?」と看護士さんに聞くと「その日の患者さんの手術の内容や難易度で順番が変わったりするので、うちの先生は直前の人になるまで分からないんですよー」と。

 

死刑囚か!と心で突っ込みつつ、ちょうど前日からの疲れで眠かったのでうとうと。

 

ちょいちょい目覚めては時計を見るが、一向に呼ばれる気配は無し。

 

8時から何も食べてないから腹も減ってきた。

 

人間腹が減ると不機嫌になるもので、「あーくそー、腹減ったー、やるなら早くしてくれー、タバコすいてー」等と心の中でぶーぶー言いつつ、やっと呼ばれたのがびっくり18時前(笑)

 

手術じゃなかったら、本気で帰ってた(笑)

 

 

話を聞くとどうやら自分が本日のラスト患者だそうです。

 

手術室に到着し、色々と談笑しながら話を聞くと、手術の件数が日本でもトップクラスに多い為に平日は基本終電近くまで、たまに終電後まで手術があるらしく、それでも朝には出勤しなければいけないというハードなチームなようでした。

 

それでもミスが許されないというのは大変な仕事だなーと。

 

ある意味我々ミュージシャンと同じですな(笑)

 

 

 

で、体や手足を拘束され、まずは麻酔。

 

耳の裏側にブスブスと、耳の中にブスブス。

 

耳の中に針刺すのは、サンドバッグを殴りたくなる程度には痛かったです(笑)

 

麻酔が効いたのを確認して、手術開始。

 

 

なるべくソフトかつ短めに表現します(笑)

 

まずは耳の後ろに沿って切開、からの骨から肉を剥がしーの、出てきた骨にドリルや電気メスで穴をあけーの、が前半部分です。

 

この時点で、今までどんなライブ会場でも聞いたことの無い爆音が右耳に鳴り続けます(笑)

 

爆音や、電気メスで自分の漕げたような匂いがしたり、初体験だらけです。

 

で、あんなことやこんなことをして穴を開けたら、鼓膜の内側に袋状に入り込んでいる真珠腫を取り除きます。

 

 

 

人間の耳がどうやって音を聞き取るかという仕組みの話になるのですが、まず空気の振動が鼓膜に伝わります。

 

鼓膜からそれが耳小骨という3つの小さい骨を伝わって、蝸牛という所に伝わり、そこから脳へと伝わるそうです(ざっくり)。

 

で、真珠腫は骨を破壊して進むので、その耳小骨が破壊されると鼓膜からの振動をうまく伝えられなくなり、難聴になるという仕組みなのです。

 

 

耳小骨というのは人体で一番小さい骨らしく、それがどの程度どういう風に損傷しているかは開けて現物を見ないと難しいらしく、ここで初めて損傷具合が分かるわけです。

 

 

自分のケースでは、鼓膜側から1つ目と2つ目の骨がだめになっていました。

 

思っていたより進行していたようで、「それにしては聴力がそこまで落ちてないなー」ということでした。

 

後で聞いたのですが、これはまれにあるケースらしいのですが、ダメになった骨の代わりに、うまいことカッチカチの真珠腫が振動を伝えていたそうで、聴力が良かったそうです。

 

ここまで進行していたら、本当ならもっと全然聴力は落ちているそうなので、そうなっていたら発見ももう少し早かったのかなぁ…とも思いましたが、まあドンマイおれ。

 

 

で、ダメになった2つの骨の代わりに人工の耳小骨を入れます。

 

幸い3つ目の骨がまだ比較的良かったので、そこを土台に使えたそうです。

 

そして袋状の真珠腫を切り取ったので、穴が開いた鼓膜の部分に自分の筋膜を貼り付け。

 

 

この人工の骨をちょっと触るだけでハンマーで頭を殴られたような爆音が響くし、味覚の神経にちょっと触るだけで舌がビリビリするし、人間の体って凄く緻密にできてんだなーと関心しました。

 

 

手術中は聞こえを確認する為にずっと音楽が流れていて、最終チェックでなんとなくの聞こえを確認するのですが、正直手術の爆音を聞かされすぎて正確に判断できる気がしませんでした(笑)

 

とりあえず「左に比べると高音が聞こえてない気がします」と言うと、「じゃあさっきのより薄い膜をつけてみましょうか」と調整してくれ、それで少し改善しました。

 

 

他にも手術中は色々あったのですが、長くなるのではしょります(笑)

 

微調整をしてもらい、開けた所をあんなことやこんなことをして塞いでもらい、最後に耳に血液を吸うジェルのような物をぎっしり詰めて、終了。

 

21時半。

 

なるべくリラックスして臨んだつもりでしたが、やっぱり緊張してたから気を張ってただろうし、飯も食ってないしでどっと疲れが。

 

起き上がるとふらふらしたので(三半規管触ってるので)、車椅子で病室まで。

 

看護士さんが気を利かせて晩ご飯を取っておいてくれたのですが、なんと自分が苦手な食べ物だったので、一人消灯後の暗い待合室で昼間に買ってきたゼリーとポテチを食べました(笑)

 

 

ああタバコ吸いたいなーと思ったのですが、もう警備員さんがいて外には出られないというので翌朝まで我慢。

 

 

とりあえず疲れてるし寝るかーと思ったのですが、麻酔が切れてきたのか耳の奥に割り箸でも突っ込まれてるのかという痛みが襲ってきたりして寝れず(書いてたら思い出して痛い)、看護師さんを呼んで痛み止めを点滴に入れてもらったりしつつ、たまにウトウトしたりして朝に。


 

とりあえず手術当日はざっくりこんな感じ。

 

翌日以降へ続く…(笑)