こんにちは。アメブロ始めて気付いたら1ヶ月近く経っていました。
ちゃんと投稿しないとね。
突然ですが仕事をする上でルールを認知することはとても大事かと思います。
そして共通認識があるからこそ、他の人と一つのものを作り上げていくことができる。
共通認識もないまま仕事してたら周りに迷惑かけてしまいますよね。
僕は30歳までバンドマンをやっていて、ライブハウスの世界にどっぷりでした。
今はバンドに所属してないので、サポートミュージシャンとして活動しています。しかし、サポートをやり始めた瞬間ってミュージシャンとしてのルールというか、演奏技術以外に自分の知らないことが多過ぎてそれはそれは戸惑ったことを覚えています。
ミュージシャン同士でもルールが違うことを知った
また、それって音楽学校とかで教えてくれないことだったし、教えてくれる先輩もいなかったし、っていうか行った現場に自分が知ってる人なんか一人もいないし、恥を忍んで自分で一個ずつ訊いて覚えていかないといけないことだらけだったから、毎回しんどくて、ノイローゼになりかけました。
そんなメンタルで演奏しているものだからもう不安で不安で、毎回リハが終わるたびに、「あ、自分はこの仕事向いてないんだな」って何度も落ち込みながら家に帰りました。
なので、自分が調べても出てこなかったようなことや今更訊きづらいなと思いながらも質問したようなことを書き出してみようかなと思っております。
同じような経験をしたことがある方や、おこがましいですが自分と同じ悩みを抱いた未来あるドラマーさんの目に留まって、少しでも笑い飛ばしてもらえれば幸いです。
で、これは俺のケースの話なので、更にもう6年以上も前の話なので、それは違うよ?とか、今は時代的にこれが主流だよ?とか諸々つっこみたくなるようなところも出てくるかと思うんですが、どうか鼻で笑って読み流していただけましたら幸いです!
バンドでないと味わえない経験
バンド時代、とても楽しかった。
家族同然といって過言ではないバンドメンバー、信頼する仲間と一丸になって作り上げた作品をお客さんに届ける使命感に似た想い。
始めは自分たちだけでやっていた作業が、スタッフやレコード会社のプロデューサーを始めとするたくさんの方の協力も加わってCDがリリースされ、店頭に並び、プロモーションしてもらい、全国にツアーに出てたくさんの応援を受け、多くの人に知ってもらうあの感覚。
ライブハウスの熱気。本番前の期待と緊張。
終演後の達成感。ファンの皆さんとの交流。忘れられない貴重な経験でした。
書きたいことは本当に山ほどありますが、それはまたの機会に。
突然、サポートミュージシャンになった
30歳を過ぎて、バンドを辞めました。
その数年間慌ただし過ぎたので、家族との時間を大切にしつつ半年くらいゆっくり仕事をしようと思ってたんですが、サポートミュージシャンとしての演奏仕事を知り合いづてで突然いただくようになりました。
嬉しかったです。
それまでもサポートの仕事をさせてもらうことはもちろんありましたが、バンドが中心の生活で。また、仲間のバンドマン達と、仲間のシンガーソングライターをサポートするような、そんなこともありました。つまりそれは、みんなが共通の認識の中で演奏ができていた時の話です。
・・・それで、急にメジャーアーティストの方のライブのお仕事をいただいたんで、「うわ、俺スタジオミュージシャンじゃん!」なんて張り切ってテンションMAXでうきうきリハーサルに行ったところ。そこは自分の全く知らない音楽の世界が待ち受けていました・・・
マジでわからないことだらけ
・誰が誰だかわからない
そんなわけあるかっ!って始まりですが。
リハーサルスタジオについて、ドラムセットを搬入して、皆さんに挨拶するんですが・・・
この時点でミュージシャンの他に10人くらいスタッフさんがいらして、ご挨拶するんですが名前は頑張って覚えてもそれぞれ役割が全然わかんないです。まじで。
ミュージシャンはわかりますよ、流石に。ギターとかベース持ってるんで(当たり前だ)。
と思ったら。楽器持ってチューニングしている人は「楽器さん」と言ってプロのローディさんでした。楽器の身の回りのお世話してくださる人です。
もうこわい。ギターとか普通に弾いてるし。
音響さんがリハから2人くらいいるのも当時びっくりしてました。
そして後に、それがFOH(ホールの外音作ってくれる人)とモニターマン(返しのモニターバランス調整してくれる人)ということも知りました。
バンドの普通のリハにPAさんとか来ませんからね。
また、パソコンで同期(シークエンストラック)を鳴らしてくれる人の名前が「マニピュレーター」だということも知りました。
・・・マジで今自分で書いてて、どんだけ知らないんだよ。と思って書いてますが・・・当時本当に知らなかったんです。なぜかというとバンド時代には同期を扱ってこなかったからなのです。これはまた後ほど書きます。
アーティストさんの所属事務所のマネージャーさんはなんとなくわかりました。
レコード会社のプロデューサーさんもご挨拶していたので、わかりました。
ライブ制作さん。リハーサルや当日までのスケジュールやタイムテーブルやスタジオ予約や事務手続き、各種手配・・・とにかくみんながライブに集中できるように全てを整えてくれる方です。
マジで神なんですがこちらも未知でした。
バンド時代はほぼ自分たちで進めていたことだったので。
舞台監督さん。リハやゲネを仕切ってくれます。
音響含め照明などテクニカルスタッフさん。
みんな長机に座ってリハを聞いていて、誰に何を見られているのかわからないからめーっちゃ緊張したのを覚えてます。
とにかく人と役割を覚えてからは、わからないことがあっても質問しやすくなりました。訊くべき人がわかるから。当たり前か。
・同期が走るのでミキサー持ってこい
生楽器以外の音を再生するシークエンストラックのことを同期というのですが、今やライブの現場で同期と一緒に演奏することは100%に近い確率で必要な技術だと思います。
これは更に更にはるか昔のお話なんですが、とあるアーティストさんのサポートをした時に、ライブ制作さんから「同期走るんで、ミキサーとイヤモニ持ってきてください」と言われました。
同期・・・?走る・・・?元気よく動き回るんか・・・?ってなったの覚えてます。
同期とメトロノームをドラマーがモニターする(聞く)ためにドラマーの手元にミキサーを置くんです。
サポートだと現場で用意してくれてることもあれば自前を持っていくこともあります。僕は慣れてるやつがいいんで今だったら自前を持っていくんですが、当時はバンドマンなのでミキサーの扱い自体に慣れてなかったんです。同期を使う曲がほとんどなかったので。
で、当時家にあったちっこいミキサーを持っていくんですけど、どれくらいの大きさのミキサーを持って行けばいいのか、何がここから返ってくるのか、マジでわからなかったんです。
実際は、クリック(メトロノーム)1ch、あと同期を含めて全体を返してもらう2Mixが2chの最低3chあればまあなんとかなるでしょう。
ここにさらに手元で鳴らす自前のメトロノームや、僕はYAMAHAのEAD10をドラム単独のモニタリング用にステレオで返してるので、8chのミキサーを使ってます。
しかし当時はなにが正解なのか分からないので、すげー適当に調整して使ってました。そんなこと誰も教えてくれないし。本当に恐ろしいです。
そして。曲が始まる合図で、メトロノームとボイスカウント(1!2!1234)が耳の中に聞こえてくる仕組みなんですが、ドラマーは「1!2!」を聞いて「1234」のカウントを出さないといけないのです。当たり前すぎるんですが。
これが本当に本当にプレッシャーで!
だって、ドラマーしかシークエンスを聞いていない現場だったら、おれが「1!2!」を聞き逃してしまったらカウント入れないですよね!
そしたらバンドの演奏は始まらないのに、同期のコーラストラックとか、ホーンセクションの音とかが再生されてしまうんです!
恐ろしすぎる・・・・!!
同期に慣れてない当時の僕には、毎回曲の始まりに本当に緊張していたことを覚えています。
たくさん項目書こうと思ってたら、一個一個の思い出がありすぎて文が多くなってしまった!笑
まだまだ序章なので、「次回に続く」にしようかと思います。
それではまた!