思えば遠くへ来たもんだ…じゃ無いが私も今年の秋で60歳になる。
昔から生きる事に余り執着が無く自分は40歳くらい、長くても50歳くらいで死ぬんだってずっと思ってた。
だから60歳で生きている自分を想像した事など一度も無かった。
もうすぐその年になる訳だが長かったか?と聞かれればそれ程では無かったと思う。
私は大学進学の為に18歳で群馬の実家を出た、目的はもちろん音楽活動をする為だった。
大学時代の4年間、ひたすらドラムを叩いていた。とにかくがむしゃらにやっていればプロになれると思っていた。
しかし大学4年になり仲間たちが就職活動の為にみな音楽から離れて行った。
私はドラム三昧だったから当たり前だけど早々に留年が決まっていた。
このままではダメだ!
そう思って思い切って外の世界に飛び出した。
そしてギタリストの故 加瀬龍也と知り合いノーチラスを結成した。
そこからいくつかのバンドを経てバックバンドやサポートの仕事をやるようになった。
大手音楽事務所との契約も間近だったが、直前でクビになりドン底も経験した。
でも私は音楽を止めなかった。
そこから講師やサポート等をやりながら2000年からリーダーとしてSEVENTH SONを結成して23年間活動を続けて来た。
この間、私の生活基盤のほとんどは運送業だった。
運送業の朝は早くて今の仕事は毎日午前3時起床だ。
毎日早朝から仕事をして週1〜2日、夜バンドのスタジオに入る。
余裕がある時はその他に個人練習でもスタジオに入る。
バンドのスタジオではひたすら曲を書き、演奏の精度を上げる。
曲が溜まったら音源を制作し、それを持ってツアーに行く。
地方や東名阪を回る、最近では時々海外へ行く事もある。
それが終わったらまた制作を始める、その繰り返しだ。
もう40年近く私の生活パターンは何も変わっていないのだ。
最近はむしろ変わらない事に感謝している。
この年になると何時状況が変わるか分からない、何も変わらずにいてくれてむしろありがたい。
そんな訳でもうすぐ60歳になるがそれと同時にSEVENTH SONもメジャー展開が始まる。
まだ死ねない。