音楽劇「アルセーヌ・ルパン カリオストロ伯爵夫人」
に参加しました。
スタジオライフという男優だけで構成された劇団で今回初めて生の演奏を入れる試みでした。
作曲者は「ある日突然」(トワエモア)、「翼をください」(赤い鳥)など数々の名曲を生み出し、荒井由実、YMOらを世に送りだした村井邦彦さんです。
(右から)
violin 奈須田弦さん
村井邦彦さん
piano 金益研二さん
自分
楽曲アレンジはクリスチャン・ジェイコブさん
この方も村井さんもLAに住んでいる為、打楽器のニュアンスや譜面の疑問点など安易に聞くことができず、村井さんから許可を頂いて自分の考えで譜面を膨らませていきました。
ティンパニは音域の指定があったので一番大きい32インチと29インチ、グロッケンを三響社からお借りしました。
ドラムセットの指定があったのですが、編成と音量のバランスを考慮しバスドラムはスネアと同じ大きさの14インチを使いました。
この大きさで低音を出すにはコツがあります。
ミュートを最小限にして、チューニングをあまり下げないことです。
肝心なのは打面のヘッドでOIL入りの倍音をカットしたもの。
ピンストライプではアタックが強すぎるので
「エバンス Hydraulic」を張っています
譜面にない効果音、
たとえば人を斬る(活字にするとコワ!)シーンは
銅鑼をこのマレットですごい速さで擦ります。(表現がおかしい?)
上からだと当たり前の音になるので、下から持ち上げるように擦る・・です!!
ぎこちない動作が時には効果的な音を生み出します。
スーパーボール&ブラシ。
これはもう必須です。
まぁ楽器のネタばらしはこのへんで。
40曲以上のBGMのテンポはこのメトロノームに記憶しておいて
フットスイッチでテンポを切り換えます。
結局これは目安なので
終盤は必要なくなっていました。
ステージの回数を重ねると
その日の役者が演じている感情の入れ方の違いがわかってきます。
演奏者もそれに寄り添っていくとテンポの数字なんて必要なくなるわけです。
ミュージカルや指揮者がいると音の入り方やテンポもおおよそ決まっていますが、
今回はまったく新しい試みでミュージカルのような歌は少なく
セリフに添うかたちで雰囲気を出すBGM。
まさに音楽劇だったのです!!
関係者のみなさん
演奏者のみなさん
お疲れ様でした
ありがとうございました〜!!!