2013年08月13日
犬猫避難所「清川しっぽ村」
ゆらいくん、12歳の誕生日。この間まで赤ちゃんだったのに、もう来年は中学生だなんて信じられない。その分口ぶりも生意気になって来て、ムカつくことも多いけど、基本的にはまだまだかわいいです。
いつも誕生日には「どこに行きたい」「何が欲しい」とセルフプロデュースするゆらいですが、今年はひと味違ってました。元々犬猫がスキ、というのもありますが、九州に帰っていたとき雑種犬のハルちゃんと戯れたのが楽しかったのか、どこかでもらってきたチラシを持って来て「犬猫ボランティアがやりたい!」とのこと。そのチラシは「清川犬猫避難所ボランティア募集」のチラシでした。被災地ではぐれたり、飼えなくなってしまった犬猫ちゃんたちを集めて飼育している施設で、元々は福島にあったのですが、今年神奈川県清川村に引越してきたとのこと。そのお世話をする人をボランティアで募集している、という内容でした。
被災動物ということで、通常のペットとは違う事、遊びに行くのではなく、働きに行く事を理解していることを確認の上、誕生日に行くことになりました。清川村は東名高速厚木インターから40分ほどの山間にありました。
正直「避難所」という響きから、たくさんの犬猫たちがケージに閉じ込められてぞんざいな扱いを受けているのではないか、というマイナスイメージを持っていたことも恥ずかしながら事実でした。入り口のかわいい看板を過ぎて、中に入ってみるとスタッフの松木さんが暖かく迎えてくれました。真っ黒に日焼けした25.6歳のさわやか青年です。
まずはわんちゃんエリアに案内して頂き、みんなとご挨拶。
そのときは5,6頭のわんちゃんたちが外に出ていましたが、吠えられることも無く、受け入れてもらえました。
他に一名若者男子がボランティアに参加していました。現在ここに収容されているわんちゃんは10頭。元気な子もいれば、病気療養中の子もいます。ただ、イメージとは違って、それぞれのパーソナリティに合わせてものすごくしっかり管理されていることに驚きました。性格にあわせて扱い方を考えて、効率的にお世話しているのです。たとえ人手が少なくても動物達のことをぞんざいになんて扱ってませんでした。ボランティアがいないときは1日7時間かけてわんちゃんの散歩をするという松木さん。それだけでもたいへんなのに、シャンプーや、掃除などすべてひとりでこなしている様です。
さて、我々の仕事ですが、まずはシャンプーのお手伝い。水が嫌いな子や、身体をいじられるのを嫌いな子もいるようなので、ここもそれぞれに合わせたやり方で。今回のシャンプーは「福島シロ」くんと「マロン」ちゃんの2頭。「福島シロ」くんをよってたかって3人で泡だらけに。水をかけられるときに少し嫌がった程度で後は大人しく洗われていました。「マロン」ちゃんは少し水が苦手ということで、少しずつゆっくりとシャンプーして行きます。
おしりの部分を洗っているときに「や〜だ〜」と泣いていましたが無事に終わって、タオルでふきふき、ドライヤーで乾かしてもらっているときは幸せそうでした。
あっという間に時間は過ぎて、いよいよお散歩の時間。全10頭すべて1頭ずつお散歩するので、我々3人+若者1人=4人で2回もしくは3回の計算になります。お散歩コースはコンクリートの林道でいたってシンプル。それぞれの体力に合わせて適当なところまで行って帰って来るコースです。まずは「福島シロ」くんをお散歩。
彼はまだ4歳ということで体力ありあまっているので、ぐいぐいと引っ張ってどこまでも行ってしまう感じです。順調にうん◯も出て、少し長めのコースを往復しました。途中走ってみましたが、とても彼にはかないませんでした。
次にお散歩したのは、柴犬の「フク」くん。彼はフィラリアの末期ということで、いつ心臓が止まってもおかしくないということで、走らせたり、興奮させないように、と注意を受けました。でもいざ散歩に出てみるとそんなことはみじんも感じさせない程しっかりと歩んで行き、それがなんとも意地らしくてちょっと泣きそうになりました。自分が子供の頃飼っていた「ロロ」もフィラリアが原因で他界したことを思い出してしまいました。
最後に散歩したのは「小次郎」くん。ミニチュアダックスの彼はひどい皮膚病でしたが、お散歩は好きらしく、短い脚でちょこちょことよく動きます。三匹を散歩させると暑さもあり、さすがに疲れてしまいましたが、間髪いれず食事の支度です。ゆらいが主に手伝ったのですが、それぞれのパーソナリティに合った食事が用意されており、みんなあっという間に平らげてしまいました。
普段大人しい小次郎くんが食事のときだけはハルクのように豹変するのが可笑しかったな。そんなこんなであっという間に時間は経って、帰る時間になりました。ゆらいは犬達との別れが名残り惜しいらしく、特にお気に入りの「福島シロ」くんといつまでも戯れていました。
まったく興味が無かった犬猫避難所も、一度行ってしまうとすっかり気持ちが移ってしまい、すぐにまた彼らに会いたくなります。本来ならば引き取って育てるのが一番と思いますが、うちの状況的にそれは無理なこと。せめて、また時間を見つけてみんなに会いに行きたいと思うのでした。どんな小さな命でもまっとうする権利があること、そして守られるべきであることを教えられました。ゆらいは募金活動にも参加したいとのことで、いつの間にかそんなことを考える様になった息子に、今回は「ありがとう」と聞こえないようにつぶやきました。
いつも誕生日には「どこに行きたい」「何が欲しい」とセルフプロデュースするゆらいですが、今年はひと味違ってました。元々犬猫がスキ、というのもありますが、九州に帰っていたとき雑種犬のハルちゃんと戯れたのが楽しかったのか、どこかでもらってきたチラシを持って来て「犬猫ボランティアがやりたい!」とのこと。そのチラシは「清川犬猫避難所ボランティア募集」のチラシでした。被災地ではぐれたり、飼えなくなってしまった犬猫ちゃんたちを集めて飼育している施設で、元々は福島にあったのですが、今年神奈川県清川村に引越してきたとのこと。そのお世話をする人をボランティアで募集している、という内容でした。
被災動物ということで、通常のペットとは違う事、遊びに行くのではなく、働きに行く事を理解していることを確認の上、誕生日に行くことになりました。清川村は東名高速厚木インターから40分ほどの山間にありました。
正直「避難所」という響きから、たくさんの犬猫たちがケージに閉じ込められてぞんざいな扱いを受けているのではないか、というマイナスイメージを持っていたことも恥ずかしながら事実でした。入り口のかわいい看板を過ぎて、中に入ってみるとスタッフの松木さんが暖かく迎えてくれました。真っ黒に日焼けした25.6歳のさわやか青年です。
まずはわんちゃんエリアに案内して頂き、みんなとご挨拶。
そのときは5,6頭のわんちゃんたちが外に出ていましたが、吠えられることも無く、受け入れてもらえました。
他に一名若者男子がボランティアに参加していました。現在ここに収容されているわんちゃんは10頭。元気な子もいれば、病気療養中の子もいます。ただ、イメージとは違って、それぞれのパーソナリティに合わせてものすごくしっかり管理されていることに驚きました。性格にあわせて扱い方を考えて、効率的にお世話しているのです。たとえ人手が少なくても動物達のことをぞんざいになんて扱ってませんでした。ボランティアがいないときは1日7時間かけてわんちゃんの散歩をするという松木さん。それだけでもたいへんなのに、シャンプーや、掃除などすべてひとりでこなしている様です。
さて、我々の仕事ですが、まずはシャンプーのお手伝い。水が嫌いな子や、身体をいじられるのを嫌いな子もいるようなので、ここもそれぞれに合わせたやり方で。今回のシャンプーは「福島シロ」くんと「マロン」ちゃんの2頭。「福島シロ」くんをよってたかって3人で泡だらけに。水をかけられるときに少し嫌がった程度で後は大人しく洗われていました。「マロン」ちゃんは少し水が苦手ということで、少しずつゆっくりとシャンプーして行きます。
おしりの部分を洗っているときに「や〜だ〜」と泣いていましたが無事に終わって、タオルでふきふき、ドライヤーで乾かしてもらっているときは幸せそうでした。
あっという間に時間は過ぎて、いよいよお散歩の時間。全10頭すべて1頭ずつお散歩するので、我々3人+若者1人=4人で2回もしくは3回の計算になります。お散歩コースはコンクリートの林道でいたってシンプル。それぞれの体力に合わせて適当なところまで行って帰って来るコースです。まずは「福島シロ」くんをお散歩。
彼はまだ4歳ということで体力ありあまっているので、ぐいぐいと引っ張ってどこまでも行ってしまう感じです。順調にうん◯も出て、少し長めのコースを往復しました。途中走ってみましたが、とても彼にはかないませんでした。
次にお散歩したのは、柴犬の「フク」くん。彼はフィラリアの末期ということで、いつ心臓が止まってもおかしくないということで、走らせたり、興奮させないように、と注意を受けました。でもいざ散歩に出てみるとそんなことはみじんも感じさせない程しっかりと歩んで行き、それがなんとも意地らしくてちょっと泣きそうになりました。自分が子供の頃飼っていた「ロロ」もフィラリアが原因で他界したことを思い出してしまいました。
最後に散歩したのは「小次郎」くん。ミニチュアダックスの彼はひどい皮膚病でしたが、お散歩は好きらしく、短い脚でちょこちょことよく動きます。三匹を散歩させると暑さもあり、さすがに疲れてしまいましたが、間髪いれず食事の支度です。ゆらいが主に手伝ったのですが、それぞれのパーソナリティに合った食事が用意されており、みんなあっという間に平らげてしまいました。
普段大人しい小次郎くんが食事のときだけはハルクのように豹変するのが可笑しかったな。そんなこんなであっという間に時間は経って、帰る時間になりました。ゆらいは犬達との別れが名残り惜しいらしく、特にお気に入りの「福島シロ」くんといつまでも戯れていました。
まったく興味が無かった犬猫避難所も、一度行ってしまうとすっかり気持ちが移ってしまい、すぐにまた彼らに会いたくなります。本来ならば引き取って育てるのが一番と思いますが、うちの状況的にそれは無理なこと。せめて、また時間を見つけてみんなに会いに行きたいと思うのでした。どんな小さな命でもまっとうする権利があること、そして守られるべきであることを教えられました。ゆらいは募金活動にも参加したいとのことで、いつの間にかそんなことを考える様になった息子に、今回は「ありがとう」と聞こえないようにつぶやきました。
kojitetsu at 22:00│Comments(1)│TrackBack(0)│
トラックバックURL
この記事へのコメント
1. Posted by 工藤知美 2013年09月03日 21:54
このブログを読んで泣いてました。わたしもボランティアに行きたい。ただ生きることに一生懸命な姿はすごい。犬は、笑えないし、しゃべらないから、一杯理解してあげたいですよね。ゆらいクンは育ちが良くて、こんなことに興味があるのかと思ったら、それも泣けて、年を重ねてなんでも泣けて困るよ(笑) 昨日は素敵なライブでした。でも、小島さんが喋らなくてとてもとても寂しかったです。