2014年8月10日日曜日

シェイカーの2ウェイ・コーディネーション

最近、シェイカーを少しずつ練習してます。
両手にシェイカー(とかカシシとか)、片手シェイカー片手タイコなど。
まだぜんぜん大したことできないですが、入り口には立てたなという実感があります。
時間さえかければ必ず上達するというところまでは来たかなと思います。
たまに思い出したように練習してたのですが、ここまでけっこうかかりました。

振りモノ全般、すごいテクニックの動画はYoutubeなんかにはたくさんあって、説明が付いてるものもありますが、観ても「はあーすげー...」で終わってしまうことが多くないですか?自分は多いです。
なので、これまで整理できたところを、セオリーだけ書いてみようと思います。
主にシェイカーの2ウェイ(両手で)についてです。
振りモノを少しやってみたことがあって、これから練習していこう!という人には役に立つかもしれません。
(毎回ですが、けっこうピンポイントですね...)
でも、やったらやったで、振りモノ以外のパーカッションにも役立つと思います。
(以前書きました→振り物とストロークの中のグリッド

個々の楽器のテクニックについては、解説するほどの何も持っていないので、触れません。基本的なストロークについてだけ整理してみます。

マラカスやシェイカーは、色んな振り方ができます。上下に振る、横に振る、色んなやり方で回す、打ち合わせる、など。
横に振るのは比較的「物を叩く」のに近い感覚でできます。好きなタイミングでできるからです。
回すのは、ハッキリした打音が出ないのですが、他の音と混ぜて振りモノ独特の効果が出せます。

で、一番基本的なのは、上下に振るストロークじゃないでしょうか。
これには重力という強い制約がかかってきます。
ちゃんとした音を鳴らそうと思うと、アップストローク(振り上げる)からダウンストローク(振り下ろす)までの時間はあまり自由に幅を決められません。
もちろん頂点で止めることもできますが、いつもこれをやるわけではない、というかそれでは振りモノの意味がないです。
(これは横に振る場合との最も大きな違いです。シェケレは左右どっちでもチャッと止まりますよね。)

ということで、アップストロークを「U」、ダウンストロークを「D」、休符を「-」と書くなら、
U D - U D - U D - U D -
というような動きが基本コンポネント(=ひとまとまりの動作)になります。
アップの後は基本的にすぐにダウンが来るしかないですよ、ということです。
連続して
U D U D
でも、間を広く空けて
U D - - - - U D - - - -
でもいいんですが、とにかく「U D」です。
やってみたことある人は分かると思いますが、わりと当たり前のことです。
先述のとおり、べつに絶対にU(=上げたところ)で止めれない!という意味ではないですよ。

シェイカーでだいたい最初に練習するのは、
U) D u d U D u d U D u d U D u d U D ...
という、アップダウンを繰り返しながらアクセントを付ける奏法ですよね。
これは片手でできます。
これをやりながら反対の手で色々やる、というのは、とても重要なインディペンデンスのテクニックなのですがここでは置いときます。

はい、やっと話が2ウェイまでたどり着きそうです。
僕は、最初に両手にシェイカーを持っていきなり色々やろうとしたとき、まず途方にくれました。
しばらくやってまた途方にくれました。
そこから、いちお「入り口に立つ」までには、整理が必要でした。
その出発点になるのが、さっきの「U D」。これが第一法則です。

第一法則:基本的にはそれぞれの手は「U D」の繰り返し(連続/間を空けて)しかできない
(ちなみにこの法則、第一までしかありません。)

そうすると、両手でできる基本コンポネントとして、すぐにこういうのをやってみるんじゃないかなと思います。
[ 左右2−2ずつのオルタネート ]
R: U D - - U D - - U D - - U D - -
L:  - - U D - - U D - - U D - - U D
これはめっちゃ簡単です。いきなりできます。
もう一個、考えつくのが
[ 左右1−1ずつのオルタネート ]
R: U - D - U - D - U - D - U - D -
L:  - U - D - U - D - U - D - U - D
的なやつです。
が、これはむちゃくちゃ難しいです。
いきなりできた人はもう続きを読まなくていいと思います。

これが失敗(?)すると、こういうのに落ち着きがちです。
[ 3連(左右が1発だけ重なる) ]
R: U D - U D - U D - U D -
L:  - U D - U D - U D - U D
これは重要な基本コンポネントです。
ちょっと練習すると、得意なテンポ・得意な手順ではできるようになると思います。
今までの全ての例と同じく、手順と拍に対する位置は順列組み合わせが可能です。
この例だと、3連なので拍に対する位置はあと2パターンの組み替えが可能です。
R: - U D - U D - U D - U D
L:  D - U D - U D - U D - U

R: D - U D - U D - U D - U
L:  U D - U D - U D - U D -
で、それぞれの左右逆があります。

ベネズエラのマラカスの基本奏法を解説してくれているこちらのビデオでは、この「左右が1発だけ重なる3連」が最も基本的なパターンですと言ってます(3:30あたりから)。

このパターンのキモは、左右のアップとダウンが重なるところをいかにキレイに一つのアタックで鳴らせるかというところです。とりあえずできてから、色んなテンポで上記6パターンをキレイにできるまではけっこう練習が必要です(やり始めたのは何年も前ですが、自分もまだまだです)。

あと一つ基本コンポネントと言えるのが、これです。
[ 左右でアップダウンが逆(スティックのオルタネート) ]
R: U D U D U D U D
L: D U D U D U D U
これは一番簡単ですね。
タイコを叩くときの動作(ダウン)を左右で交互にやってみれば、自然とこうなります。
アクセントも、タイコを叩くのと同じ感覚で付けることができます。

ということで、第一法則を出発点にして、両手でできる基本コンポネントを、簡単な順番に、
[ 左右でアップダウンが逆(スティックのオルタネート) ]
[ 左右2−2ずつのオルタネート ]
[ 3連(左右が1発だけ重なる) ]
[ 左右1−1ずつのオルタネート ](そうそう実用化できないと思いますが...)
というふうに整理できます。

あと、振りモノの特徴として、スティックでいうところのダブルストロークはトリプルになる(なりやすい)。というのがあります。
D D」と打ってると「DUD」になるからです。
このビデオで解説されてます(2:02あたりから)。

とまあ、アップ&ダウンストロークを使った2ウェイに関しては、いま整理できてるのはこんなところです。
おしまい。


おまけ。
マラカスのすごい動画を紹介します。
有名なパーカッショニストの方がFacebookで紹介されていたので知りました。
ここまでできるっちゅうことですね...
マラカス以外も異常にすごい。

うまく貼れないけど、こっちの動画のほうがマラカスの人がよく見えます。

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